2024年1月1日、元旦から石川県を中心に震度6強の地震が襲いました。
日没まで1時間を切った時間の地震、日没30分前に発令された大津波警報。
大津波警報が出たとなると、荷物は持たず一刻も早く逃げなければなりません!
防災グッズが役立つのはあくまで命があってのこと。
津波警報が出た場合、荷物は持たず命を守るために高い場所に避難するのが第一です!
以前、防災グッズを自作したほうが安かった記事を書きましたが、今回はすぐに逃げなければならない時にあると良い安全に避難するための防災グッズ(アイテム)を紹介します。
危険な夜道の避難で役立つ【懐中電灯】
石川県の地震は、最初の大きな揺れは2024年1月1日16時6分に発生しました。
16時20分頃には大津波警報が発令されました。
2011年3月の東日本大震災以来の大津波警報でした。
この日の石川県の日没時刻は16時49分。
地震発生から日没まで43分、大津波警報が出てから日没まではわずか約30分!
大きな地震直後は、外を歩く際に細心の注意を払うことが大事。
普段はない段差が生じていたり、家屋が倒壊していたり、障害物が落ちていたり、道路の状況が変わっていることもあります。
停電時は街灯が点かず、真っ暗なことも。
安全のために懐中電灯を持参して避難所に向かいましょう。
また、保管場所もすぐに取り出せる場所を意識してください。
部屋のどこにいる時に地震が起こるかわかりません。1つの場所に固めず分散して置いておくことをおすすめします。
ひとつは玄関に置いておくと、常に出入りするところなので便利です。
ベッド下にネックライト・簡易靴・ホイッスル、玄関に懐中電灯を置いています。
懐中電灯の選び方
懐中電灯は停電時に室内で使用するだけではなく、避難時にも役立つアイテム。
避難時に雨がふっていることも想定されるため、防水機能が備わっているものを購入すると良いでしょう。
この防水機能についてですが、ただ「防水」と書かれたものを選ぶのではなく規格を満たした商品を選びましょう。
数値でわかるようになっているので、規格を理解してしっかりチェックしましょう。
耐塵・防滴の規格 IPxx
IPxxとは国際的な標準化団体であるIECが設けているInternational Protectionという規格です。
「IP64」のように数字で耐塵・防滴の等級を表しています。
懐中電灯の中にホコリが入ったりしないか、防水できるかのレベル!
IPxxの数字一つ目は、チリ・ほこりの入りにくさ
IPxxの数字二つ目は、水の入りにくさ
1つ目(塵・ほこり)の数値は0~6の等級があり、6が最高レベルで「粉塵が内部に侵入しない」
2つ目(水)の数値は0~8の等級があり、最高レベルの8は継続的に水中に沈めても有害な影響を受けない
生活防水と表現されているものはIPx4程度が多いです。
4は「いかなる方向からの飛沫によっても有害な影響を受けない」です。
数値が高くなるほど性能が良いので金額も高くなります。
この記事では防災用として、IP64の製品をおすすめします!
参考:International Protection(Wikipedia)
置き型
懐中電灯の日本製トップシェアメーカーはGENTOS(ジェントス)です。
迷った時はトップシェアのメーカー製品を選ぶと安心。
ジェントスの製品は耐久性が高い点もポイント。
JIS規格よりも厳しい基準を自社で設けており、しっかり検査された商品が出荷されるので安心です。
(参考:ジェントス公式ページ)
ジェントスの中でもレビュー数が多い商品を紹介します。
置き型LEDランタンはEX-109Dが人気。
Amazonでは6,496件もレビューがあります。
キャンプ用ではメインランタンに使われる機種。
💡1000ルーメン
💡LED
💡白色・昼白色・暖色に切替可能
💡無段階調光で明るさを自由に調整可能
💡耐塵・防滴仕様 (IP64準拠)
1000ルーメンが3,500円程度で買えるコスパの良さが人気
広範囲を照らせる1000ルーメン以上を選ぶと良いです!
GENTOS(ジェントス) LED ランタン EX-109Dは、IP64準拠なのでチリやほこりが中に入り込む心配はなく、ある程度防水もしてくれるので災害用としても安心の数値です。
等級の最大値IP68を選ぶと価格も上がります。防災用にはIP64準拠で問題ありません。
ジェントス LED ランタン EX-109Dにおすすめ電池
GENTOS(ジェントス) LED ランタン EX-109Dを使用するには、単一形アルカリ電池×3本が必要です。
電池は値段によって品質に大きな違いがあります。
防災用として電池を用意する際は、金額の安さで選ぶのではなく
✔ 保存期間が長い事
✔ 電池1本でどれだけ持つか
が大事なポイント。
Panasonicのエボルタネオは、長期保存が可能で10年も保存することができます。
また、単3アルカリ電池はギネス世界記録に認定されているほどの長持ち!
地震や災害はいつ起こるかわかりません。
数年前に用意した電池がいざというとき使えない!なんてことにならないように、長期保存可能な商品を選びましょう。
※エボルタではなくエボルタネオのほうが長持ちします!
ハンディライト
手持ちの懐中電灯もジェントス製をおすすめします。
また、避難時に外に雨が降っていないとは限らないので防水必須です。
おすすめはGENTOS閃シリーズ LEDハンディライトSG-430!
💡250ルーメン
💡スポット~ワイド 無段階に調節可能
💡エネループ・充電式エボルタ使用可能
💡照射距離最大約100m
💡耐塵・防滴仕様 (IP64準拠)
閃(せん)シリーズはジェントスを代表的するシリーズです。
価格が抑えられているけどしっかり明るい。そのうえ、ジェントス製なので造りは丈夫で防滴仕様!
1,500円ぐらいで購入できます!
100ルーメンほどあれば夜道に足元を照らすのに問題ないと言われています。
災害時は街灯が点かず真っ暗な可能性もあること、様々な物が散乱し足元が危険な状態である可能性も高くしっかり照らしたいことを考えると防災用には200ルーメン以上は欲しいところ。
GENTOS閃シリーズ LEDハンディライトSG-430は、250ルーメンでIP64準拠。
コンパクトで握りやすく、ON/OFFボタンも底の部分をカチッと押すわかりやすいタイプ。
ジェントスの懐中電灯は充電式電池が使えるもの・使えないものがありますがこの商品は使えるタイプ。
単三アルカリ電池×2本が必要です。
使用する電池は置き型同様、10年保存可能・長時間長持ちのエボルタネオをおすすめします。
ネックライト
パナソニックのLEDネックライトも首から下げられて両手が使えるので超おすすめです。
40gしかない軽さも魅力。
Amazonの懐中電灯カテゴリで長期間ベストセラー1位です!
以前、夜間に地震で自宅が大きく揺れた際にガスが止まってしまいました。
外にあるガスメーターのボックスを探しに行ったのですが、暗闇の中でも両手が使えるので便利でした。
ネック部分がゴムチューブのような素材なので、ペットボトルに縛ったり結んだりできて、非常に汎用性が高いです。
しかも1,000円程度で買えるお手ごろさ!
使い勝手の良さから防災用ではなく普段使いしてます。
夜中にトイレに行くときも地味に便利。
LEDなので長持ち。2019年10月に購入し、たまに日常使いしていますが2024年1月現在もまだ電池切れしていません。
ブラック・ターコイズブルー・ビビットピンク・ライムイエローと4色販売されているので、家族で使い分けるのもあり!
両手が使えるから子どもにも◎
もし転んでも両手を付ける!
救助要請・防犯に【真鍮製の笛(ホイッスル)】
石川県の地震では、SNSで住所とともに「倒れたタンスに挟まって動けません」「生き埋め 助けて 妻だけでも」「挟まれて逃げれません 消防にも連絡つきません」という、助けを求める内容の投稿が相次ぎました。
大きな災害時は警察・消防に救助要請が殺到
消防に繋がらないことからSNSで助けを求めたのでしょう
瓦礫の下敷きになってしまったり、タンス等家具に挟まってしまったりと、身動きが取れなくなってしまう場合があります。
私は就寝時にアパートが倒壊した時のことを考え、ベッド下の衣装ケースにホイッスルを入れています。
周りに救助を求める際も、自分自身が身動きが取れなくなってしまった際も音を出す事が有効です。
周辺の方が気が付いて助けてくれる確立が上がります。
ただし「助けて―!」と声を出し続けるのは喉も枯れるし体力を消耗します。
そこで活躍するのがホイッスル(笛)です。
声よりも遠くまで聞こえます!
プラスチック製だと割れてしまう可能性があるので、防災用には適していません。
防災用には割れない素材を選ぶようにしてください。
デカ音・緊急ホイッスルは真鍮製なので割れたり欠けることがなくて安心。
「デカ音」の名の通り結構大きな音が出ます。
一人暮らしのアパート室内で試しに吹いてみてちょっと焦りました!
災害時に生死を分けるタイムリミットは72時間とされています。この生存確率の分岐点の時間は、かなり体力が消耗しているでしょう。
寝ている間に生き埋めになることを想定し、ホイッスルは枕元に常備することをおすすめします。
私は先ほど紹介したパナソニックのLEDネックライトに通して、セットで常備しています。
ネックライトは首紐部分が取り外せるので、ホイッスルのストラップを通すことができます。
ホイッスルは防犯グッズとしても役立ちます。
特に女性は避難所等で行動する際は、肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
残念なことですが避難所での性被害があることも事実です。
津波が来たらまずは逃げること
簡易トイレや非常食など防災グッズを用意しておくことも大事ですが、津波警報が出た場合はまずは一刻も早く避難することです。
津波を見てから逃げる、では間に合いません。
警報が解除された後で防災グッズを取りに戻ることだってできます。
まずは安全に避難するため、夜間の場合は懐中電灯を持ってください!
暗闇での行動で怪我をして歩けなくなってしまっては、逃げられなくなってしまいます。
ホイッスルもあれば、危険を周りに知らせることもでき、避難所で自分の身を守ることもできます。
東日本大震災では津波によって約2万人の方が死亡・行方不明になっています。
大丈夫だろうとすぐに逃げなかった方々が多かった事も課題です。
津波は私たち人間が全速力で走る何倍も速い速度でやってきます。
避難に必要な最低限のアイテムだけを持ってすぐに逃げるようにしましょう。
経験したことがないと想定しにくいけれど、東日本大震災を思い出してまずは全力で逃げて!
日頃からどこに逃げたらよいのか地域の避難場所マップ等で確認しておきましょう。
津波について理解をしておくことも適切な判断に繋がります。
参考記事:津波について(気象庁)