2022年3月2日(ミニーの日)に、エクストリームスポーツの中でも最も過酷な競技と言われる「ひとりディズニー競技」に参加した。
今回は【番外編】として、競技後に選手生命を絶たれる危機に直面した話を綴っていく。
実はひとりディズニー競技が原因で、病名がついた病気を発症したのだ。風邪や捻挫、骨折ではない。誰しもが聞いたことがないであろう病気になった。
この記事では、ひとりディズニー競技での故障を予防する方法を知ることができる。
競技に参加予定の方は必読。
ディズニーに行ったら何だか体調が悪くなってしまうという方の解決の糸口になる要素もあるので、ぜひ参考にして欲しい。
※この記事は、病気発症から病名発覚までの実体験です。難しい漢字や湿布が苦手な方、生粋の槇原敬之ファンには不適切な表現があるため、苦手な方はブラウザバックしてください。
頭痛薬が効かない謎(ミステリー)
ひとりディズニー競技を開始して間もなく頭痛に襲われた。
一つ目のアトラクション、ソアリンに乗ってから頭が痛い。
キベと片頭痛
もともとキベは片頭痛持ちである。
頭が冷えたとき、肩が凝ったとき、低気圧のとき、高気圧のとき、疲れているとき、寝返りを打って壁に頭を激突したとき、ありとあらゆる場面で頭が痛くなる。
まさに「どんなときも」だ。
「痛い時は痛い!」と言える気持ち、抱きしめてたい。
※覚醒剤はやっていません。
勢いを増す頭痛、真顔に拍車がかかる
パーク内では、マゼランズのランチ後と夕方にチュロスを食べて休憩した後に、頭痛薬のドーピングを行ったが痛みが引くことはなかった。
ただでさえ、興味のないディズニーで真顔だったが頭痛により益々真顔に拍車がかかる。
それでも声をかけてくれたキャストの皆さんには感謝しかない。
帰宅後は、肩凝りを緩和するために入浴剤を購入して帰宅。お風呂に入り、体をしっかり温めた。
ちなみにキベおすすめの入浴剤は「ツムラのくすり湯」である。生薬の臭いが強めだが、とても温まる。
※犬神家の練習をすると、洗い流しても髪の毛にくすり湯の臭いが残るので注意。
スマホを防水ケースに入れてお風呂で犬神家ショットに挑戦してるんだけど、だいぶ厳しい
— キベ㍇🦌ブロガー&クソコラ職人 (@KibeMansion) December 13, 2021
水中から足二本出して自分でシャッターも押すとか無理ゲーじゃん
見栄えがいいものじゃないのでモザイクかけておきます。
あれ?これNFTで売れないかな? pic.twitter.com/SsFYlidKjY
バリエーション豊かな頭痛薬
翌日になっても頭痛が引くことはなかった。
片頭痛のプロとしては、頭痛薬の成分によってその時の頭痛に効くもの・効かないものがあることはこれまで何度も経験し、わかっている。
競技当日、翌日、翌々日の3日間、朝・昼・晩でさまざまな種類の頭痛薬に挑戦した。
以下の順番に投与していった。
・タイレノール
・カロナール
・ロキソニン
・ボルタレン
どの頭痛薬を飲んでも痛みが治まることはなかった。
最終兵器ボルタレンが効かないとは、自分の体に何が起こっているのだろう?
少し怖くなった。
3日間も頭痛薬が効かないのは初めての経験
この頭痛は肩凝りが原因なのだろうか?
病院受診① 頭痛で尻に湿布を貼る?
ここまで頭痛薬が効かないのはおかしい。仕方なく頭痛3日目の夕方病院へ向かう。
症状や薬の投薬内容を伝えた結果、CTを撮ることになった。
撮ったCT画像を見て医師はひとこと・・・
とてもきれいな脳の状態です。
と褒めてくれた。
ありがとう・・・
異常はないでしょうとの見解であった。
肩凝りの指摘もあり、頭痛の薬と凝りを和らげる薬&湿布を処方された。
キベは肩凝りが物凄い。都内の某マッサージ店では「どうしよう、硬い。入らない」と独りごとを言っているマッサージ師もいた。
(後から「入らない」とは何か聞いたところツボに指が入らないとのこと。)
恐らく処方薬でだいぶ頭痛も和らぐだろう。
安心して帰宅。夕食を食べて、さて薬を飲もうと処方薬の指示書の湿布欄を見ると・・・
おかしな文言を発見した。
※「みぎでんぶ」と読みます。
~キベが初めて「臀部」という表現を知った日~
臀部(でんぶ)という表現を知ったのは、痴漢した男の裁判を見た時であった。
そう、キベの趣味は裁判傍聴なのだ。
ナンパをした女性に無視をされ、腹いせに臀部を揉みしだいて逃走した中年男の裁判であった。
裁判官が真顔で「臀部」を連発していた。
ちなみに強制わいせつの裁判傍聴はとても人気があるので、ピンポイントでその裁判を狙っても席が埋まっていて見れないことが多い。いくつか前の裁判から傍聴し、座席を確保しておくことが大切だ。
臀部ネタで頭がいっぱいなみんなに、おさらいの意味を込めてクイズを出したい。
今回キベが病院受診に至った症状を2つ答えよ。
はい、不正解。
アトラクション乗りすぎて尻が痛いとか言ってないんよ…
正解は、
1つ目・・・頭痛
2つ目・・・肩凝り
決してお尻に対しての異変は感じていないし、お尻のことは何も言っていない。
肩こりも右肩に限定したものではなかった。「右臀部」はどこから来たのだろう?
しかも1日1回2枚である。
Twitter仲間の珍ユニット「三羽ガラス」メンバーに相談してみた。
ナースのまやまは「上臀部と下臀部に貼るといい」と教えてくれた。
左右か上下か迷う所だったから助かる!
杏も「お尻に湿布してゆっくり休んで」と優しい言葉をかけてくれた。
さすがセラピスト。優しいな。ありがとう!
・・・いや、二人ともそうじゃないだろ
結局、湿布は肩に貼って過ごしたがこの商品「ロキソプロフェンNaテープ」は非常に貼りづらく、イライラするものであった。
ぺろんぺろんすぎてすぐシワになるのだ。
指示を破って肩に貼ったからだろうか?お尻になら綺麗に貼れそうな気がする。
処方薬も効かない~まさかの呪い?~
頭痛から解放されることを期待したが全く効き目がなかった。寝る時も肩から湿布臭が漂い、不快である。
常に頭が痛くて、睡眠もまともに取ることができない。まさに頭を抱えてベッドでうずくまる日々であった。
いよいよ右のお尻に湿布を貼らねばならないのか?
そんなわけない!
自分に言い聞かせる。
毎日24時間頭が痛い、経験したことがない苦痛であった。エヴリデイエヴリタイムズツウ。
極力横たわっていたくて、仕事にも支障が出てきた。
・・・これは呪いかもしれない
盛り塩も交換してみたが、頭痛が解消することはなかった。
参考記事:【盛り塩初心者用】盛り塩のコツ|身近なアイテムでキレイに作れる
ちなみに数年前に、朝からお腹が痛くて浮足立ったような感覚の日があった。
夕方になって限界を迎え、「ソワソワする、呪われているとしか思えない」と言い残し早退。
お腹が非常に痛かったので胃腸科へ向かい、病院の体温計で熱を測るとまさかの高熱。
39℃近い熱があったのだ。
朝から夕方まで発熱に気が付かず、周囲に「なんだか今日はソワソワする」とか「落ち着かない」とか「呪われたかもしれない」とか漏らしながら過ごしていたが、結局急性腸炎であった。
病院受診② 病名発覚
処方薬を飲み始めて5日目(頭痛開始から7日目)、いよいよもう限界だ。
頭が痛くて眠れない。寝不足もひどい。
意を決して、別の病院を予約して向かった。
いつもと違うこと合戦
症状や薬、通院の経緯、CTで異常がなかったこと、臀部への謎の湿布指示等一通り説明した。
いつもと違うことをしたりしませんでしたか?
いつもと違う状況はなかったですか?
とにかく、いつもと違うことはなかったか何度も聞かれた。
でぃ、ディズニーシーへ行きました。
ディズニーシーに5,6年ぶりに行きました。
ディズニーシーに初めて1人で行きました。
こちらもディズニーシーへ行った事を、ニュアンスをちょっとずつ変えながらしつこく伝える。
結局、MRIを撮ることになった。
病名発覚
MRIを終えてしばらく待ち、診察室に呼ばれた。
心なしか先生はちょっと嬉しそうで先ほどよりテンションが高い。
なんと、MRIで頭痛の原因がわかったようだ。
可逆性脳血管攣縮症候群です。
かぎゃくせい のうけっかん れんしゅくしょうこうぐん と言う病気だ。
攣縮なんて書いたこともない。
▼実際のキベのMRI画像付きの説明用紙
なんと、血管の形が連なったソーセージのように縮んでいる部分と膨らんでいる部分が生じてしまっているのだ。
3D画像も見せてもらったが、この画像以外のあらゆる箇所もこのような血管の状態になっていた。
恐ろしい。そして医学の進化は凄い。3Dではカラーで鮮明にあらゆる角度から血管の確認ができた。
病気の原因
この病気は、脳梗塞やくも膜下出血のように、血栓ができたとか血管が薄くなって脳動脈瘤ができたとか、長期的に原因が蓄積されて起こる病気ではなく、突発的に発症する病気のようだ。
数秒~数分程度で発症するものであり、重篤な病気ではないようなのでご安心いただきたい。
排便や興奮、大声などが引き金になって発症するようだ。
自分の場合、原因はやはりディズニーシーで興奮したことでしょう、とのこと。
まさかソアリンの興奮が血管をおかしな状態にさせるとは思ってもみなかった。
とりあえず、原因がわかってひと安心。
まさかの処方薬
帰宅し、さっそく薬を飲もうと処方薬の指示書をじっくり見てみる。
臀部事件から処方薬の指示書には警戒している。
ん???
・・・あれ?
躁鬱の薬が出されているではないか!
しかも、血管の薬は14日間に対して、躁鬱の薬は30日間だ。
「テンション上がっちゃったんだねー」とは先生に何度も言われたが・・・
確かに脳の血管に異常を来すぐらいソアリンに興奮してしまったことは事実。
メンタルの安定を図る薬を出されても無理もない・・・
でも、なんとなく腑に落ちない。
ソアリンに乗った時だけ真顔ではなく笑顔の自分であった。
ただ、普段からテンションは低め。そこまでテンションが爆上がりした自覚はなかった。
大きすぎた代償
ということで、頭痛とお金が無くなる2つの辛さを味わった。仕事が捗らなかったり、寝不足だったり、メンタルも弱って3月はほぼ最悪な状態であった。
常に頭痛のつらさ
2つ目の病院で処方された薬で少しは楽になったものの「少し」である。
血管の形状が戻るまでは、頭痛は解消されないのだろう。薬で若干は痛みは弱くなったが、2週間は痛みが続いた。
発症から数えると、トータルで3週間ぐらい毎日頭痛を味わったのだ。
常に痛いのだ。痛くてなかなか寝付けない上に、寝たとしても痛くて目覚めるのだ。
寝不足、でも寝られない、何をしていても24時間痛い、地獄である。
お金がかかった
今回の通院&処方箋の代金は合計で16,580円であった。(肉体的苦痛はプライスレス)
CTとMRIを撮ったら、これぐらいはかかるよね・・・
ただ、ひとりディズニー競技に参加していなければ16,580円と、あの無駄に高いランチ4,600円の合計2万円ちょっと出費していなかったと思うと高すぎた代償と思わずにいられない。
【重要】「ひとりディズニー競技」参加者の皆さまへ
参加する選手の皆さまに伝えたいことは、興奮しないように細心の注意を払っていただきたい。
僕のようにテンションが低くて基本真顔の人間であっても、想像がつかなかったものを体験するとテンションが上がってしまう。
そして過剰にテンションが上がると脳の血管が収縮することがあるのだ。
ソアリンはディズニーシーの人気ナンバーワンのアトラクションである。
正直、ナメてた。
あまり調べずに行って、大興奮してしまったのが敗因。
どうか事前に公式サイトの動画でどんなものか確認し、あらかじめ胸を膨らませて行っていただきたい。期待外れぐらいの方が身体への悪影響は少ないだろう。
※0:28あたりの実際のフライトあたりからで良いです。
※何回も指差すシーンがありますが、実際に指を指してる人はいません。
※わざとくさい笑顔に多少ムカつきを覚えます。
最後にもう一度言わせてもらう。
決してテンションを上げないこと!
以上です。