エクストリームスポーツの中で最も過酷な競技と言われる「一人ディズニーランド」競技。
先日、2022年のルールを制定した。覇者がいないので、2023年も引き続きこのルールで挑んで欲しい。
今回は選手として『ひとりディズニー競技』に挑んだ記録を綴っていく。(2022年開催)
結果として自分で作った競技ユニフォームを着用していることによって、さまざまな体験ができた。
キャストにやたら話しかけられるという想定外の事態も起こった。
終始羞恥心との戦いであり、興味がないディズニーでの長時間に渡る一人活動は思ったよりもつらいものであった。
この記事では競技の模様のほか、ディズニーに興味がない人でも楽しめる方法も書いてあるので是非参考にしてほしい。
・ディズニーには興味がない
・ディズニーランド、ディズニーシー、各2回の来園歴あり
・最後の入園は約5年前
・ミッキー、ミニー、プーさんなど主要なキャラクターしか認識していない
ディズニー当選までの道のりとユニフォーム
僕は以前からディズニーのスポンサーパスポートを所持していた。
ところがコロナ禍で、抽選に応募し当選しなければ入園できなくなった中、毎月落選を繰り返していた。
今年からフリーランスになり、平日も選択できるようになったので、戦略を立てて抽選に申し込んでみることにした。
今までの僕とは違う!
・1日は月初で色々な事務処理があるから避けよう
・3月中旬以降は春休みの学生が増えるようなので上旬にしよう
・月曜と金曜は土日の休みと繋げる人がいそうだから避けよう
ということで、3月上旬の水曜・木曜を入園希望日で応募。ランドかシーかは問わない。
ディズニーガチ勢が多そうな日を避けるため、主要キャラクターの誕生日も確認のうえ応募した。
そしてついに抽選結果日を迎えた。
しかし、競技前日にディズニシーについて調べていた僕はある事実を突きつけられた。
・・・え?
3月2日=ミニーの日?!
何でこの日に当選だよ…
ディズニー系Youtuberとかミニーガチ勢とかいない?大丈夫?
不安な気持ちでいっぱいになったので、腹いせにTwitterのフォロワーさんのアイコンを「ミニーの日」公式オリジナルアイコンでアレンジして強制的に配った。
公式ユニフォームもバッチリ購入済だ。ただここでも誤算が発生。
はぁぁ😩(サツキさん嫁風「クソデカため息」)
届いてしまったユニフォーム…
パーカーのフードに被る?と思い、下げてみた文字も見事に見えてるね…これ着てディズニーシー行くとか恥ずかしさが込み上げてきた
QRデカすぎぃ😭#ひとりディズニー競技#クソ記事選手権https://t.co/LOyjOXeZp3 pic.twitter.com/b4RSeNKO20— キベ♀️|ブロガーとしては男・女・オカマ (@KibeMansion) February 23, 2022
想定外にひとりディズニー競技ルールに繋がるQRコードがデカい。部屋の端からスマホをかざしても読み取ることができた。
遠くからでも余裕で読み取れる…
最悪だ。
「ひとりディズニー競技」当日の朝
遂に「ひとりディズニー競技」当日を迎えてしまった。
Twitter等で情報収集をしたところ、9時開園となっているが8時15分に開園することが多いようだ。
開園前から並ぶ為に、8時には到着したいところ。5時半に起きて6時台には家を出た。
+50pt…大会オリジナルユニフォームの着用
朝6、7時台の公共交通機関は通勤の方々が多く、ナメたパーカーを着用しての移動は思ったより恥ずかしかった。黒っぽいスーツの方が多い中、思いっきり真っ白なパーカーで目立ってしまう。
電車のドアに背を向けて立ったり、背後はなるべく守るようにして会場に向かった。
8:05 競技会場「東京ディズニーシー」に到着
+10pt…開園前から並ぶ
会場の外は思ったより人が多くて愕然とした。
ミニーの日だからだろうか?何かしらのディズニーアイテムを持っている人が多く、立派な一眼レフのカメラを持った人もちらほら見かける。
並んでいるとき、恥ずかしさがMAXに到達
周囲を見渡しても明らかに浮いている
8:11 ソアリンのスタンバイパス取得
あらかじめダウンロードしておいた東京ディズニーリゾートアプリを開き、生まれて初めてのスタンバイパスの予習を開始。
と思いきや、ゲートをくぐらなくともスタンバイパスは取得できるようだ。
・アプリの利用には会員登録が必要
・スタンバイパスは入園しなくとも並んでいる列からでも取得可能
・シーで一番人気のアトラクションはソアリン
一番人気のソアリンに挑戦!
よし。ポチっと押してみよう。
[8:45〜9:15]のスタンバイパスをGET!
「スタンバイパス」はこんな感じのもの。利用可能時間になるとQRコードが表示される。
※上記のQRコードはキベマンション内の某記事に繋がるように加工されていて、ディズニー施設内では利用できませんのでご注意ください。
ひとりディズニー競技開始【午前の部】
まずはどんなファッションで入園したのか、読者の皆様がイメージしやすいように画像を貼っておこう。
キベは体型自体が機密事項のため、重要部分以外はモザイクで失礼する。
念の為補足しておくが、キベは存在自体が不謹慎である。
(キャストの方に20周年の旗を借りて撮影。決してツアーガイドではない)
8:15 ディズニーシー開園
本日の開園時間は8時15分である旨のアナウンスがされた。
ただ、開園はしたようだが列が全然進まない。どうやら手荷物検査があるようだ。
8:35 競技会場入り
8:05から並んでいたので、入園まで30分待った。既に飽きている。
まずはソアリンを目指すが場所は知らない。
一番人気のアトラクションだ。みんなについて行けばたどり着くだろう。
案の定たどり着いた
・MAPの配布は中止されている(コロナ対策)
物凄い人数の来園者がいるが、ここまでお一人様を見かけていない。
若者のグループが多く、みんなテンションが高い。歌い出す人もいた。
こちらは競技中のため、真顔である。
9:10 ソアリン(アトラクション1つめ)
+5pt…アトラクションに30分並んだ
ソアリンとは何かよくわかっていなかったが、「ドリームフライヤー」と呼ばれる乗り物に乗って、世界中の空を飛ぶアトラクションだ。
座った座席は宙に浮き、風が吹いたり画像に合わせた匂いがしたり、障害物にぶつかりそうになって角度が変わったり、本当に空を飛んでいる気分になれた。
大・興・奮!
なんと、僕は終始マスクの下で笑顔であった。思わず笑みがこぼれるような体験だったのだ。
ソアリンは、思いのほかとても感動した!
ただ、この大興奮が後にとんでもない惨事を招くことになるとは、この時の僕は知る由もなかった…
ちなみに、ソアリンのスタンバイパスのQRコードを機械にかざした後、すぐに次のソアリンのスタンバイパスを取得しておいた。
次のソアリンは[13:55~14:25]だ。
麒麟の川島さんも「ニノさんとあそぼ」でソアリンに乗って大満足のご様子。
色んな人を魅了するソアリンなのだ。
このときのソアリンにのった余韻で2月はずっと仕事していました。
それぐらいニノさんロケ楽しかった!#ニノさんとあそぼ— 川島明 (@akira5423) February 25, 2024
※前回取得時間等、細かいルールがある。
さて、次の予定が決まっていない。
徘徊していると、貝収集家として気になる建物をみつけた。マーメイドラグーンというエリアのキング・トリトン・キャッスルという建物のようだ。
色は再現できていないにせよ、外装に関東の海辺にもあるような貝をあしらいまくっている。
カズラガイ、イシダタミ、オダマキガイ、イモガイ、バイガイあたりを意識しているのだろうか?
一旦CM入りま~す
「海辺で拾える貝ハンドブック」は150種の貝が掲載されていて、画像も多くとてもオススメ。
上記の貝だと、イシダタミ(P19)・バイ(P60)・オダマキ(P69)が載っています。
怪しい建物だけど入ってみよう。
(周囲にとっては僕が一番怪しいのかもしれないけど)
薄暗くてガチャガチャした空間が広がっていて焦る。よく見ると、完全に子供向けのようなエリアである。
しかし、アトラクションは10個以上制覇しないとポイントがつかないので、ポイント稼ぎとして子供向けの乗り物を攻めることにする。
9:30 ジャンピンジェリーフィッシュ(アトラクション2つめ)
クラゲ型の乗り物に乗り、妙にチープな音楽の中で上下するだけであった。
完全に小学生以下向けのような乗り物だ。真顔で乗った。
9:40 フローフィッシュバルーンレース(アトラクション3つめ)
入口でキャストに「グループ全員で何名様ですか?」と問われる。
一人です。
(パーカー見てくれ。後ろの人関係ないんよ…)
ここで待っている間に面白い遊びを発見する。
この乗り物はさほど速度が出ているわけではないのに、撮影すると何度挑戦してもスピード感のある緊迫顔面のフグが撮れるのだ。
待っている間、ひたすら撮って遊んでいた。
なるべくこの顔を意識して乗った。
自作「ランチくじ」で痛恨のミス
9:50 昼食選定会議
+20pt…レストランの事前予約
レストランは予約をすることによりポイントを獲得できるので、早めに決めておいた方が良いだろう。前日の夜、公式サイトを見てワゴン販売以外のレストランをチェック済だ。
しかし僕は思った
行きたいお店に行くのではただ遊びにきた人と同じではないか?
僕は「競技」として来園しているんだ。くじ引きにしよう。
―これが最悪な結果になることとも知らず、安易な考えであった―
前日の夜にみんなをミニーアイコンの刑に処しながら合間に作った、渾身の「ランチくじ」を取り出す。
店名だけでは、何のお店かわからずくじを引いたときのワクワク感がないので、調べた時の感想も記入している。
例)
・ザンビニーズ・ブラザーズ・リストランテ→名前が不安。残飯兄弟?
・ホライズンベイ・レストラン→洋食!!金額も適切。ここに行きたい。(切実)
・ヴォルケイニア・レストラン→中華!!本格的じゃないレジャー施設の中華、気になる!!とても行きたい
くじをひっくり返してシャッフル。(以前紹介した寿司のメモ帳ですし。シャリ部分のみを使用)
意を決して一枚めくる。
来い!中華!
ドキドキ・・・
最悪だ…
シーの中で一番高いレストラン…
アラカルトは無くコース料理限定。最低でも4,600円のコースからだ。
・こんなに不本意なコース料理は未だかつて経験したことがない!(Kさん:30代)
・興味のないディズニーで5千円近くも昼にかけるなら少しでも投資に回したい(Kさん:30代)
・ディズニーじゃなくて普通のお店でコース料理を食べたい(Kさん:30代)
・こんなナメたパーカーで浮くに決まっている!(Kさん:30代)
不満ばかりが溢れてくる。
動画ではないし、くじを引き直す不正はできたがここはきっちり自分ルールを守ることにする。
諦めてその場で予約をする。12:20の枠が無駄にあいていた。
なぜこんなくじを作ってしまったのか…。なぜ一番行きたくないお店を引いてしまったのか…。
とりあえず昼のコースのことは忘れよう。
なんだか頭が痛くなってきた…
ひとりディズニー競技開始【午前の部・再開】
マーメイドラグーンを出て、アラビアンコーストエリアに向かう。
鳥がポップコーン持ってる人襲っていたので見入る。ちなみにポップコーンはカレー味であった。
心なしか数年前よりパーク内の鳥が凶暴化している気がする。その後も鳥が食べ物を奪取しようとしている姿をたびたび見かけた。
10:15 キャラバンカルーセル(アトラクション4つめ)
メリーゴーランド的なものを発見。並ばずに乗ることができた。
ただ、乗っている間はとにかく真顔。楽しいかと問われると疑問である。(一人だから誰にも問われないけど…)
10:25 シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ(アトラクション5つめ)
船に乗って進んで行くアトラクションだが、めちゃくちゃつまらなかった。これは完全に小さな子供向けだろう。
ただ、①頭上におじさんが吊るされていた点、②犬神家のような卵、③バナナの臭いがしたところが良い点であった。
頭上のおじさんは焦りすぎてブレてしまった。まさかおじさんが吊るされているとは想像もしていなかったので、撮る準備ができていなかった。現時点での今日一の反省点だ。
10:40 ジャスミンのフライングカーペット(アトラクション6つめ)
空飛ぶカーペット的な乗り物。子供向けであろう。
とてもつまらないが、眺めは良い。
競技でなければ乗らないものに積極的に乗る点が、この競技の良いところである。
10:50 ~水が飲みたい。見当たらない~
喉が渇いたけれど水の販売を見かけない。
水がどこで売ってるかキャストさんに聞いたところ、右に行ってとか方向的な内容ではなく、全力で施設名だらけの説明を受ける。
ディズニーに来ている=ディズニー好き=アトラクションや施設名は当然知っている
この考えなのだろう。まさか興味がないのに来ているわけが…あるんだ。
競技の選手も来ていることも忘れないで欲しい
するとパーカーを見て「それはなんですか?」と問われる。忘れていた…
概要を簡単に説明。
「がんばってください」と応援された。
11:30 ショーを観察
ディズニーシー中央の大量の水が張ってあるエリアでショーがやっていたので足を止めて観察。私有地内では船舶免許はいるのだろうか?
熱心な人たちはとても高そうなカメラで撮影していた。キャラクターと同じ動作で踊れる人も多数目撃。
ガチ勢の人って踊れるんだなぁ
ショーよりガチ勢の一般人の踊りばかり見ていた。
遠くの親戚より近くの他人
どうせ遠くのミッキーたちは小さくてあまり見えないのだ。近くのガチ勢の踊りを見た方が楽しめると思う。
あまりに楽しそうだったので、振付さえわかれば一緒に踊りたかったところ。
撮っても見返さないであろうが、念の為1枚撮っておいた画像だ。
11:40 徘徊
12:20~のランチを考えるとアトラクションは一旦ストップした方がよさそうだ。
頭痛と空腹で機嫌が悪くなりながら、適当にウロウロした。
すれ違う人と目が合わない。みんなの視線が僕の顔よりやや下だ
ランチタイム|地獄の高級ランチ→サプライズ
お腹はペコペコだが、なんだか乗り気がしないランチである。コース料理といっても、どうせディズニー価格で高いだけで大したことは無いのだろう。
12:20 マゼランズ到着(ランチ)
マゼランズはザ・高級店といった感じの内装でとても立派であった。ナメたパーカーで突入するには気が引けたが競技なので仕方がない。
席に通され、頭痛がしていることもあり、真顔で言われた通りにメニューのQRコードを読み取る。
「QRコード」って言われるとドキっとする
聞かなければ食材を教えてもらえずやや不親切であった。
「シーフードの内容は何ですか?」と問うと「海鮮です。」との回答。
「海鮮の内容は何ですか?」と問うと、海老、ホタテ、じゃがいもの云々とソースがどうのと詳しく説明してくれた。
最初からそれが知りたかったんだ。
説明が面倒ならメニューに書いておいたらどうだろう?
アレルギーがある人も安心できるしさ(ブツブツ)
一番安い4,600円の「ノーススター」というコースを注文。
コースで提供された料理は、思ったより500倍おいしかった!
■シーフード・ヴァリエ
北海道出身の僕は海鮮にうるさいぞ!と鼻息荒めで食してみたが、生臭さは皆無。
海老もプリプリ、ホタテも厚みがある。合格。
■イベリコ豚のロイン、マスタードのフォワイヨとヴァンルージュソース
イベリコ豚は味付け濃いめ。疲れているからちょうどいいかも。でももう少し控えめで良い。
豚は低温調理をしているらしく、食感も柔らかい。アツアツでとても美味しかった。
■ストロベリー&ホワイトチョコムースケーキ
無駄に長い棒状のチョコが印象的。バニラアイスクリームも添えてあり下にはバルサミコ酢のソース。
食べ飽きすることは無かったが、全体的にわりと普通。感動はない。
爪痕を残そうとソース芸を発揮。しかし誰とも共有することができない。
個人的には店内中央の大きな地球儀のオブジェを支えている装飾が、タツノオトシゴだったところも気に入った。
まさかこんなところでタツノオトシゴ。かわいくもかっこよくもない所に惹かれる。
そんな感じで内装とお食事に満足しつつコーヒーを飲んでいると・・・
キャストの方に話しかけられた!!
「素敵なお洋服を着ていらっしゃるのでチャレンジの記念にどうぞ」
シールをもらった!!
手書きでメッセージと日付も書かれてある
まさかのサプライズに思わず笑い出してしまった。
マゼランズではキャストとメニュー以外の会話をしておらず、競技についての説明はしていない。
「チャレンジ」の言葉のチョイスが流石である。なぜわかったのだ。
「皆さんでチャレンジしているんですか?」と問われたので、「いえ、一人です」と回答。
素敵なキャストさんであった。(シーフード=海鮮キャストとは別の方)
マゼランズは結局、かなり良いお店であった。
ディズニー内を沢山歩くことから来店客は基本スニーカーだし、服装を気にせずコース料理を食べられるってドレスコードを気にしなくて良いから楽。
歩き回って疲れている中で、コース料理なら順番に出てくるから嫌でもゆっくり座っていられるのも体が休まる。
並んでいる人の為にさっさと食べて、早く席を空けないといけない!なんてプレッシャーもないからおすすめ。
マゼランズの滞在時間は1時間であった。
次回予告
さぁ~て、来週のキベマンションは~?
キベです。「ひとりディズニー競技」、ただ行くだけならまだしもクセ強めのユニフォームに苦戦しています。ポイント稼ぎにも必死です。自分は夜まで滞在できるのだろうか?
頭も痛いし帰りたい気持ちでいっぱいです。寒さも辛くなってきました。
次回は、
以上の3本です!
来週もまた見てくださいね~
じゃーんけーんポンッ!
☆★遠方の人は宿泊して挑戦しよう!★☆
2022年4月OPEN!トイ・ストーリーホテル