2023年5月12(金)~5月21日(日)の10日間、横須賀で初開催された「横須賀オクトーバーフェスト」。
外でドイツビールが飲めるイベント!
ドイツの祭典「オクトーバーフェスト」の日本版が横須賀のヴェルニー公園で開催され、本格的なドイツビールを青空の下で海を眺めながら味わうことができました!
アサヒやサッポロ、サントリーなど国産メーカーのビールを飲む機会は多いと思いますが、美味しいドイツビールを生で飲める機会は少ないです。
日比谷やお台場などでもオクトーバーフェストは開催されたことはありますが、横須賀では初開催。
会場へのアクセスから、座席やお店の紹介、トイレの位置、支払い方法など詳しく紹介しています。
筆者キベは40代。ビール歴20年・ビールは週7日飲みます。
公式サイトに記載がないビールやフードの料金も紹介!
どのビールを飲めばいいかわからない!なんて人も、この記事を読んでから行けばより楽しめます!
横須賀オクトーバーフェストとは?
オクトーバーフェストとは、ドイツのバイエルン州の州都ミュンヘンで毎年秋に開催される世界最大級のビール祭りです。
ドイツでは10月頃に開催されることから「オクトーバーフェスト」という名前です。
5月なのになぜオクトーバー?と思ったらそういうことか
このオクトーバーフェストの横須賀版が、ヴェルニー公園で開催されています。
横須賀オクトーバーフェストの会場の様子
ヴェルニー公園は横長の公園で、真ん中ぐらいの場所でオクトーバーフェストが開催されています。
時間帯によってはステージでドイツの民族音楽の演奏などもあります。
お店は、ステージの左右に2店舗ずつと、海沿いの通り側に2店舗並んでいます。
印象的だったことは、どの店舗も同じぐらいの行列ができていたことです。
ステージから少し離れたアインガーやアルコブロイも常に行列!
ステージ前や海沿いにテーブルとイスが沢山並べられており、自由に空いている席で飲食するスタイルです。
かなり混んでいて、平日に行きましたが開場30分後には満席でした。
トイレの場所
仮設トイレはなく、常設のヴェルニー公園内のトイレ2か所のみです。
どちらのトイレも公園の両端にあるため、会場から少し距離があります。
会場に向かう際にトイレの場所をチェックしておくとよいでしょう。
駅のトイレで事前に排尿するのがおすすめ!
JR横須賀駅側
JR横須賀駅側の端にあります。
ヴェルニー記念館と同じ建物にくっついてる感じです。
建物に馴染んでいるので見落とさないように!
京急汐入駅側
汐入駅側の端のほうにあります。(道路側)
左右両サイドに自動販売機もあります。
車いすにも対応しており、オムツ交換台もあります。
公園内のバラが見ごろ
ヴェルニー公園では、2023年5月3日~5月28日期間ローズフェスタも開催されています。
普段は入ることができない「フランス式花壇」エリアが開放されています。(開放時間10:00~16:00)
花壇内に入ると、バラの香りがふんわり漂っていました。
バラと海を同時に眺められて、雰囲気が最高に良いです。
ビールを飲む前にバラで癒されるのもオススメ!
横須賀オクトーバーフェストでの購入方法
グラスに対してのデポジット(保証金)を支払う必要があります。
最初に1回支払い、最後に返してもらえるお金です。
※看板には「デジポット」と記載されていましたが、恐らく「デポジット」のことかと思われます。
ドイツではデジポットなのかも!(不確定)
①最初にビールを購入する際に、グラス1つにつきデポジット1,000円を追加した料金を支払います。
(手ぶらで買いに行く=1,000円かかる、と思ってください!)
②ビールを追加で買いに行く際は、空のグラスを持って行ってください。
ビール代のみで購入できます。
(グラスを持って行く=普通に買える、と思ってください!)
※別店舗のグラスを持って行っても大丈夫!
③帰る際は、グラスを返却すると1,000円を返してもらえます。
※グラスは最後に飲んだお店に返してください。
フードに対してはデポジットは発生しません。
また、フードとドリンクの注文レジが別のお店もあります。
2回並ぶのが面倒な人は、フードとドリンクでレジが分かれていないお店で買うと楽!
全店舗紹介とおすすめメニュー
横須賀オクトーバーフェスト2023では6店舗のドイツビールのお店が出店しています。
どのビールもこだわりのビールで美味しいのは間違いので、お店選びに迷ってしまいます。
フードで選ぶのもアリかな?と感じました。
よく見るとお店ごとに微妙に特色がありました。
例えば…
枝豆があるお店→マイゼル&フレンズ
タコのフライがあるお店→リーゲレ
ピクルスがあるお店→アルコブロイ
スイーツがあるお店→アルコブロイ
など、フードで選ぶのもアリ!
ソーセージの付け合わせがポテトのお店が多いので、サワークラウトが付け合わせのお店を選ぶのも選び方のひとつです。
全体の価格帯としては、ビールは500mlで1,500~1,600円が中心。
フードは単品で500円から1,500円前後が多く、盛り合わせだと2,000円~3,000円の価格が多いです。
ビール1杯1,600円は高い!という声も聞こえますが…
地下水をくみ上げていたり高級な麦芽が使われていたりする原価もそこそこかかるこだわりのドイツビールです。
さらに輸送費、会場の設営費、イベントだけの一時的な人件費等考えると妥当に感じます。
リーゲレ(RIEGELE)
リーゲレは、ドイツのバイエルン地方で1386年に設立された歴史のある醸造所です。
「世界No.1クラフトホワイトビール」受賞のリーゲレヴァイスビアや、「ヨーロピアンビアスター」(欧州最大のビールコンペティション)金賞三連覇のリーゲレプリヴァートなど、さまざまなコンテストで入賞しているビールが多数!
各ビール300mlが選べるところもポイントが高いです。
500ml提供のお店が多い。
色んな種類を沢山飲みたいから300mlはありがたい!
ただし、リーゲレプリヴァートはメニュー写真では白いカップですがグラスで提供されました。
隣の席の方もグラスでの提供でした。
白いカップは個数が少ないため不足しており、カップで提供できないとのことでした。
(開場から1時間以内ですでにカップ切れ!)
白いカップで飲みたい方は開場直後に行くと良いでしょう。
フードのソーセージ類の付け合わせは、サワークラウトです!
サワークラウト単品でも販売しています。(500円)
付け合わせがポテトのお店が多いからサワークラウトうれしい!
ヴァイエンステファン(Weihenstephan)
ヴァイエンステファンは、1000年以上の歴史を誇る世界最古の醸造所。
伝統製法で醸造した豊かな泡立ち・軽やかでフルーティー、クリーミーな味わいが特徴。
フルーティーで飲みやすい幻の白ビールヘフェ・ヴァイスや、濃い白ビールのヴィタス、などがあり、ビールの特徴が簡潔に書かれているので好みのビールを選びやすいです。
りんごのビールやジンジャービア、フルーツビールなどの変わり種ビールも。
フードは、スペアリブやガーリックシュリンプ、ムール貝などもあるので、ソーセージ以外の物が食べたい方にもおすすめ。
アルコブロイ(Arcobrau)
南ドイツのバイエルン地方で創業した醸造所で、約450年の歴史があります。
地下96メートルから汲み上げた上質なミネラルウォーターと、ドイツでも最高品質と称されているホップ(ハラタウ産)を使用したビールが特徴。
海沿いの一番端にある店舗です!
水色が目立つお店は他にないので、上質な水を使っている=水色で覚えておくとよいでしょう。
クラッシュアイスビアが印象的!
クラッシュアイスにビールを注いだもので、青リンゴ・マンゴー・ピーチの3種類。
アルコール度数3%と低めで、ビールがあまり得意じゃない方におすすめ。
フードは、肉々しいつまみが多い中でピクルスがある点が嬉しいポイント。
また、他のお店では見かけないドイツハムと鴨肉の盛り合わせもありました。
クロンバッハ(Krombacher)
クロンバッハは、ヨーロッパの先進的レベルの醸造設備を有する醸造所です。
自社所有の源泉から抽出される天然水が使われています。
麦の風味が際立つ点が特徴で「飲むパン」とも言われているビール。
元々はピルスナー専門の醸造所ということもあり、ヨーロッパで一番飲まれているのがクロンバッハのピルスです。
クロンバッハピルスは飲んでおきたいところ。
ヤードグラスビアという容量3リットル・長さ92cmの映えるビール(10,000円)もあるので、大人数で行く方におすすめ。
このお店は会場で唯一現金以外で支払いができます。
PayPay利用が可能です!
ステージ向かって右手にあります。
マイゼル&フレンズ(MAISEL&FRIENDS)
1887年創業の老舗醸造所「マイゼル醸造所」のクラフトビールのレーベルが『マイゼル&フレンズ』。
その名の通りマイゼル氏が友人達と立ち上げた背景があります。
マイゼル醸造所は、ギネスに認定されている世界最大のビール博物館「マイゼルビール博物館」に併設されています。
日本初上陸の1857年から醸造されているエクスポートビール(輸出の際に美味しさを保つため、ホップの量を増やしアルコール度数を高めている)のオリジナルランドビア1857や、5種類以上の厳選ホップを使用したペールエールがおすすめ。
フードは、枝豆があります!(アンチョビ枝豆 600円)
他の店舗では枝豆は見つけられませんでした。
また、ミニチュロドーナツやバターinプレッツェルなどのメニューもあります。
責任者の方?店員さんの感じが良いお店でした!
アインガー(Ayinger)
アインガーは、世界的なビアコンテストでの受賞歴が多い醸造所。
人気No.1はブロイヴァイスという、氷河期の湧き水からつくられた伝統の白ビールです。
フルーティーな独特な香りと、バナナのような甘い味わいと爽やかな酸味を感じます。
フルーツビールも充実していて、桃&白ビールや、夏みかん&白ビール、レモン&白ビール、シャインマスカット&白ビールがあり、フルーツビール4種飲み比べセットもあります。
ソーセージの付け合わせはポテトです。
モッツアレラチーズフライやフライドピザ、揚げもちフランクなど他のお店にはないフードもありました。
※「グラスを割られたら困る」という理由でこちらのお店はトレーの貸し渋りがありました。
フード・ビールを3点以上購入すると一人では持てなくなるので、アインガーでの注文は2点までにすると安心です。
他店ではトレーは普通に貸してもらえます!
横須賀オクトーバーフェストおすすめビール3選とメニュー
アルコールは飲む量の限界があるので、全てのビールを飲むことは難しいでしょう。
これが好みかも!というビールを見定めておくとよいです!
個人的なおすすめを3つご紹介します。
おすすめ①リーゲレのプリヴァート
ヨーロピアンビアスター(欧州最大のビールコンペティション)金賞三連覇で最高傑作のラガービール!
モルトとホップのバランスが絶妙なバランスで飲みやすいです。
世界ビアジャーナル誌歴代最高得点を獲得したことがあったり、数多くのタイトルを獲得しているドイツだけではなく世界的に評価の高いビールです。
おすすめ②アインガーのラガー・ヘル※限定50杯
日本初登場の限定ビール!バイエルン地方(南ドイツ)で典型的なビアスタイルのヘレス。
ヘレス=ピルスナー同様にホップの苦みは抑えめで、ライトな飲み心地のビール。
癖がなくさわやかな味わいでした。
一日限定50杯です。
おすすめ③ヴァイエンステファンのヘフェ・ヴァイス
ヴァイエンステファンは、1000年以上の歴史を誇る世界最古の醸造所です。
世界最古の醸造所のビール、飲んでみたいと思いませんか?
中でも「幻の白ビール」と言われるヘフェ・ヴァイス。
ドイツ語のヘフェ=酵母です。
酵母がもたらすフルーティーさと、香り豊かな味わいのビールです。
行列で飲むのを諦めてしまいました…
ソフトドリンクはあるの?
ソフトドリンクを用意しているお店もあります。
ペットボトルのソフトドリンクを販売しているお店もありますが、グラスやプラカップでカクテル風のノンアルコールドリンクを提供しているお店もあります。
抽選会あり!
横須賀オクトーバーフェスト初開催記念で抽選会が行われています。
場所は、海沿いのINFORMATIONテントです。
レシート5,000円分で1回ガラポン抽選ができます。
異なる店舗のレシート合算もOKです!
景品は、メルキュールホテル横須賀の宿泊券・ランチ券や、軍港めぐりなどを運行しているトライアングルの乗船券、各ビールメーカーからのグッズ等です。
デポジットの1,000円も合算対象みたい。
お店によっては、こちらから言わなければレシートをくれないお店もあったので、レシートをもらい忘れないようにしましょう!
一人で行くときの持ち物
追加の注文時はお店に買いに行かなくてはなりません。
席を離れて戻ったら座席がない!食べてる途中の物を下げられてる!なんてことがないように、座っている証を置いておくとよいでしょう。
海のすぐ横なので比較的風が強めです。(風速3mでも時折強い風が吹くと軽いものが飛びました。)
ハンカチだと飛んでしまいます。
ハンカチ+何かで固定すると良いでしょう。
何か=盗まれにくいものが良し!
名前が入っていると盗む側の気力が低下します。
ハンカチの上に、印籠を置いておきました。
印籠には鼻毛のキーホルダーも。
友人が作ってくれた大事なアイテムですが、恐らく第三者の胸には刺さらなそうなので安全です。
強烈な変顔写真の上に石を置いておくのも良いと思います。
あとは、隣の方に声をかけて行くのも良いでしょう。
「飲み物を買って来るので、席を守っていてもらえますか?」と声をかけたところ快くOKしてもらえました。
注意事項
実際に行ってみて、いくつか感じた注意事項をお伝えします。
必ず現金を用意して行くこと!
1店舗を除き、現金しか使えません。
クレジットカードやQR決済、交通系ICなどは使用できないため、現金を用意して行きましょう。
ビールは1,600円(500ml)のお店が多いです。
小銭もあるとスムーズに購入できるでしょう。
特に千円札は多めに用意しておくと良さそうでした。
お店はデポジットの返却で千円を多く使います。
「お釣りの千円ない!」という声も開店1時間以内に聞こえてきました。
5千円・1万円札は避けるとよいかも
※クロンバッハのみPayPay決済可能。
帽子があると良い(日除け)
夕方17時過ぎぐらいまでは日差したっぷりでした。
テント付きの席が少なく、日差しを遮る木々もないので帽子があると良いでしょう。
席同士が近いため、日傘をさすことは難しいでしょう。
海沿いで風もあることから、日傘はおすすめしません。
デポジット(千円)を返してもらう事を忘れない
グラスは最終的に返却し、デポジットの1,000円を返してもらいます。
「返却です。」と伝えてグラスを渡しましたが、グラスを受け取られてレジを閉められてしまいました。
千円戻って来るんじゃないですか?
そう伝えると1,000円を返してもらえました。
渡した・渡してないのトラブル防止のためにも、グラスを渡して千円を戻してくれなかったらすぐに指摘しましょう。
今回横須賀では初開催のため、アルバイトの方も慣れていない方が多い印象でした。
横須賀オクトーバーフェストへのアクセス
ヴェルニー公園へのアクセスはJR横須賀駅から徒歩約1分。
京急汐入駅から徒歩約5分です。
ビールを飲む人はうっかり車で向かわないように!
京急汐入駅から
京急汐入(しおいり)駅の改札は1つです。
いくつかルートはありますが個人的におすすめのルートは海沿いを歩いて行くルートです。
①駅を出て右手に進み、正面の階段をのぼる
②商業施設(COASKA)方面に向かう
③左手の海側に進む
④階段を下りる
⑤左手のスタバまで向かい左に曲がる
海沿いに舗装された道「うみかぜの路」を真っすぐ進んでいくとオクトーバーフェストの会場に辿り着けます。
お得に楽しむには!
京急では「よこすか満喫きっぷ」というお得な切符が販売されています。
①電車&バスのフリー切符と②食べる券と③遊ぶ券がセットになっている切符です。
品川や横浜方面から京急で来る人におすすめ
横須賀オクトーバーフェストでは、「よこすか満喫きっぷ」対象メニューが用意されています。
2千円ちょっとするようなメニュー内容なので、明らかにお得です。
フリー切符で横須賀を楽しんでから、オクトーバーフェストに向かうのもアリでしょう。
JR横須賀駅から
JR横須賀駅の改札は1つです。
①改札を出て、左手に道なりに進む
②横断歩道を渡るとヴェルニー公園
徒歩約1分ですが、駅を出ると目の前に見えているので1分もかからない印象です。
公園に入り左手にトイレがあるのでチェックしておくとよいでしょう。
右に進んでいくとオクトーバーフェストの会場に辿り着けます。
ビールが好きな人もお酒を飲めない人も楽しめる!
ドイツには「ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」法律、ビール純粋令があります。(コーンスターチなどの副原料は使われていません。)
1516年に制定されたとても古い法律でが、今でも有効な法律です。
法律で原料まで定めているドイツ人のおいしいビールへのこだわり!
そんなドイツビールを缶ではなくて生で、屋外で楽しめる数少ない機会です。
さらには横須賀ならではの景色である海と船、バラも楽しめるという最高のロケーション。
フルーツ系のビールが多いことにも驚きました。
アルコールは飲めるけどビールの味が苦手な人にも挑戦してみてほしいです。
また、ノンアルコールドリンクも複数用意されていたので、お酒を飲めない人も楽しめるイベントです。
ぜひ、横須賀オクトーバーフェストに足を運んでみてください!
\全国各地のクラフトビールを自宅で♪/