婚姻費用分担請求調停を自分で申し立て弁護士なしで調停に挑み、無事離婚に至った渡部です。
弁護士費用を捻出する経済力はありませんでした。
私のように弁護士に依頼するお金が無くても大丈夫!
3千円あれば調停を申し立てることができます。
法律に疎い一般人の私が誰でもわかるように、わかりやすく図解つきで必要書類を説明します!
自分で調停を申し立てようと考えている方は是非参考にしてください。
弁護士さんに頼まなくても自分で記入して申し立て、調停ができるのです。
この記事では、婚姻費用分担調停時に必要な書類の概要を説明しています。
最後まで読めば婚姻費用分担調停で必要な書類の種類について理解することができます。
婚姻費用調停の書類を手に入れる方法
婚姻費用調停を申し立てる際の必要な書類は、各家庭裁判所のWebサイトか各家庭裁判所の窓口で手に入れる事ができます。
なお、婚姻費用分担請求調停は基本的に、相手方の住所地の家庭裁判所に申し立てるものなので、相手の住所地管轄の家裁書類を手に入れましょう。
提出する書類は全国共通ですが、裁判所によって必要な郵便切手の金額と券種が異なります。
各家裁の申し立て案内書類に記載があるのと、書類によってあらかじめ「〇〇家庭裁判所 調停審判係 御中」と家裁名が印字されている書類もあるので、申し立てをする家裁の書類を入手するようにしましょう。
Webサイトから調停書類を手に入れる
各家庭裁判所によって、婚費調停で必要な書類の表示ページが異なります。
「家事手続案内」ページや「〇〇家裁家事部」ページ、「裁判手続を利用する方へ」ページなど各家裁によって婚姻費用調停の書類を掲載しているページがバラバラです。
検索した方が手っ取り早いです。
〇〇部分は相手の住所地の家庭裁判所名を入れてください!
例として、東京家庭裁判所では以下のページから、申立書を一式揃えることができます。
■東京家庭裁判所の場合
夫婦関係や男女関係に関する調停の申立書項目の、「・婚姻費用の分担請求調停」のエリア
・説明ワードファイル
・申立書ワードファイル
・記載例ワードファイル
・事情説明書エクセルファイル
・進行に関する照会回答書エクセルファイル
・連絡先等の届出書説明PDFファイル
・連絡先等の届出書ワードファイル
・連絡先等の届出書記載例ワードファイル
上記が婚姻費用調停に関するファイルです。
家庭裁判所で調停書類を手に入れる
家庭裁判所の窓口で直接書類一式をもらうこともできます。
裁判所の開いている時間に行けばもらえます。
予約は不要です!
家庭裁判所によっては「家事手続案内」といって書類の記入方法を教えてくれるのですが、この案内を受けるには予約が必要な場合もあります。
(コロナの影響で個室での案内を中止し、窓口での案内となっている家裁もあります。)
私も家事手続案内を利用しましたが、記入方法がわからない部分を教えてもらえるのでとても助かりました。
あらかじめ書類にしっかり目を通し、不明点を洗い出しておくとよいでしょう。
①事前にWebサイトで書類を確認
②記入内容などわからない部分をリスト化
③家事手続案内で簡潔に聞く
初めて見る書類ばかりです。
ファイル数・書類の枚数も多いので、印刷漏れ等ないように家裁で書類一式もらうことをおすすめします。
婚費調停時の必要書類と概要
婚姻費用分担請求調停の申し立てで必要な書類は下記の通りです。
わかりやすいようにアルファベットを振って説明します!
A~Dとαが記入が必要な書類です。
・夫婦の戸籍謄本(全部事項証明書)は発行から3か月以内のものと指定されています。
調停を申し立てる日から3か月以内のものを用意するようにしましょう。
本籍地が遠方の方は取り寄せに時間がかかることもあるので、計画的に準備を進めましょう
最近では、マイナンバーカードか住民基本台帳カードがあればコンビニ交付が可能な市区町村もあります。
・非開示の希望に関する申出書(α)は、書類を非開示にしたい場合に添付をします。
※ただし婚姻費用分担請求申立書(A)は複写式になっており相手にも同じ書類が送られる物なので非開示にはできません。
・進行に関する照会回答書(D)は、“相手方に見せることはありません”としている書類なので、非開示希望の書類(α)を添付する必要はありません。
非開示の希望書類を添付する理由
事情説明書(B)には、申し立てをしたきっかけや動機を記入する欄があります。
私の場合は、夫のモラハラが原因で話し合いが行えず、調停を申し立てた経緯があり、夫のモラハラが原因・話し合おうとしても激高されて無理だったという内容を記入しましたがもしモラ夫がその内容を見たら逆鱗に触れ怒り狂うことが明白であり、身の危険があると思ったので非開示希望の書類を添付しました。
連絡先等の届出書(C)には、調停期間中の書類のやり取り時に使用する住所を記入する欄があります。
私の場合は、夫から逃げる形で別居しており、住所を知られると身の危険があった為、非開示希望の書類を添付しました。
上記のように、相手に見られたくない内容の場合は、非開示の希望書類を添付しましょう。
※非開示を希望しても絶対に開示されないという保証はなく、裁判官の判断によって開示される場合もあるとのことです。
あくまでも「希望」です。私の場合は、開示されることはありませんでした。
婚姻費用分担調停は自分で書ける!
裁判所の書類には調停の進め方やQ&Aなどの資料もあるので、ある程度の疑問は解消できます。
・調停の進行はどんな流れ?
・調停の成立、不成立、取り下げとは?
・調停に欠席したらどうなるの?
・書類はどうやって記入するの?
など、疑問に思うことがQ&Aとしてまとめて記載されています。
婚姻費用分担調停書類は弁護士さんにお願いしなくても自分で記入できる内容です。
ところどころ、ここはどう書くのだろう?と迷う部分はありましたが、家裁に質問すれば解決できました。
それでも自信のない箇所は、記入せずに家裁に持って行って提出時に聞きながら記入しました。
調停の書類は弁護士さんが作る書類だとか難しいものと先入観を持たずに誰でも書ける!と自信を持って書いてみてください。
自分の事の書類なので、自分が一番わかっている内容を書くだけです。
あまり難しいものだと思わなくても大丈夫!
やる前から諦めて、高いお金を払って弁護士さんにお願いするのはもったいないと思います。
まとめ|各書類の書き方リンク
下記テキストのリンク部分から、各書類の書き方の説明ページに移動できます。
A:婚姻費用分担請求 申立書
B:事情説明書
C:連絡先等の届出書
D:進行に関する照会回答書
α:非開示の希望に関する申出書(任意)
例文つきでわかりやすくまとめているので、是非参考にしてください。
調停についての費用は下記の記事で解説しています。