夫のモラハラが原因でモラ夫の仕事中に逃走、その後「婚姻費用分担請求調停」を自分で申し立て、離婚調停に発展、無事離婚に至った102号室の自称「調停離婚界の伝道師」渡部です。
モラ夫の相談は、女性センターや警察にも行きましたが今回は「弁護士」に相談した実体験談を書いていこうと思います。
弁護士さんによって意見が人それぞれ!
相性もかなり左右されます。
私自身の経験から言えることはなるべく沢山の弁護士さんの話を聞いてみることです。
理由を詳しく書いていくので、是非参考にしてください!
✔離婚問題を弁護士に相談したいけど費用面が気になる
✔無料弁護士相談に行って契約をさせられないか不安
✔どこで弁護士に無料相談できるのか知りたい
✔無料相談時間内に相談しきるコツを知りたい
弁護士相談の譲れない条件「無料」
弁護士さんに相談をすると「金額が高い」と思っていました。
実際に私は費用面がネックになり最終的には弁護士さんに頼まず自分で調停を申し立てて、最後まで自分一人で調停をやり遂げました。
だって・・・お金がないから!
弁護士への着手金の相場はだいたい20~30万くらいです。
着手金だけで!
そのほか成功報酬を支払わねばなりません。
そんなお金があったら、引越先の敷金・礼金にまわしたい!
また、妙なプライドも発動。どうしてモラハラされた被害者なのにお金を払わないといけないの?!
無料で相談できたり費用を抑えるプランがある弁護士事務所もあるので、まずは無料相談で話を聞いてみることをおすすめします。
相性が良い弁護士さんに巡り合えた場合、費用を相談しつつお願いすると良いと思います。
国が設けた法律案内所『法テラス』
「法テラス」で弁護士さんに無料相談する手段もあります。
CMで「法テラス」は聞いたことがあったのですが、実際どのような機関なのか知りませんでした。
経済的に余裕がない人に対して、無料で法律相談ができる国(法務省所管)が設けた相談窓口です。
民間の法律相談案内所だと勘違いしていました!
法テラスの無料相談条件
無料で相談するためには条件が2つあります。
■収入要件
本人と配偶者の月収が法テラスの定めた条件以下の金額であること。
※離婚事案の場合は配偶者の月収は合算しません。
■資産要件
本人と配偶者が保有する資産(不動産や有価証券等)が法テラスの定めた条件以下の金額であること。
※離婚事案の場合は配偶者の月収は合算しません。
■収入要件
民事法律扶助(みんじほうりつふじょ)とは、経済的に余裕のない人が民事事件で法的トラブルにあったときに、弁護士に依頼する費用を支払うことが難しい際、その費用を国などの公的機関が給付したり立て替えたりする制度のことです。
この趣旨に適していることが要件です。
正直、わかりづらい!
私の場合は、相談当時仕事はしておらず、家も賃貸で資産がなかったので、相談できる対象でした。(モラ夫の収入はそこそこありましたが、配偶者の月収は合算しないため大丈夫でした。)
条件によって1つの問題につき3回まで無料相談可能です。
法テラスに行ってみた
電話で予約をし、予約日時に法テラスの事務所に向かいました。
法テラスの事務所は全国各地に複数あります!
少し早く付いたのでベンチで待ち、時間になると係の方に呼ばれ弁護士がいる室内に通されました。
男性の弁護士さんでした。
1回の相談時間は「30分程度」とされているので、聞きたいこと伝えたい経緯は、紙に印刷するなどまとめて行きましょう。
まず、経緯をまとめた用紙に目を通してもらうことにより時間を大幅に短縮できます。
私の場合、弁護士さんとあまり相性が合わず相談はこの1回のみでした。
モラハラについてあまり理解を示してもらえず、今後相談しようとは思いませんでした。
法テラスはこちらで弁護士さんを選べないですし、離婚問題強い弁護士さんに当たるとは限らない点がデメリットです。
各市区町村の『無料法律相談』
各地方自治体でも無料法律相談を実施しています。
ただ、曜日・時間が限られていて、予約が埋まっていることもあるため、場合によっては1か月程度後になるなんてことも。
市区町村の無料法律相談は早めに予約しましょう!
私の場合は、2週間近く先の日程での予約となりました。
ただ、自治体の無料法律相談は弁護士さんを選べるわけではないので、相性は運次第です。
モラ夫と住んでいた居住地の自治体の無料法律相談では、女性の弁護士の方でしたが、モラハラを理解していただけず「大袈裟な…」とか「あなた何がしたいの?」等言われました。
モラハラを理解してもらえず傷ついて帰ってきました…。
一人暮らしを開始した居住地管轄の女性センターでも無料法律相談の弁護士さんを紹介してもらえました。
こちらで紹介してもらった弁護士さんはモラハラを理解してくれて、精神的にもとても救われました。
解決策の提案も納得できるものでした。
このように弁護士さんの性格によって自分との相性がかなり違ってきます。
自分に合う弁護士さんを探すため、一人でも多くの弁護士さんの話を聞いたほうが選択肢が増えるので、無料法律相談は積極的に利用してみるとよいでしょう。
自分が住んでいる市区町村名+「無料法律相談」で検索すると情報が出てくると思いますので、是非調べてみてください。
弁護士事務所の無料相談
無料相談を設けている弁護士事務所も多いです。
モラハラに強そうな弁護士事務所をネットで検索し、無料相談をやっている事務所数件に電話をしました。
なるべく離婚問題に強い弁護士やモラハラ対応に強い弁護士にお願いしたいので、検索には時間をかけました。
口コミや体験談があまり出回っておらず探すのは大変でした。
弁護士事務所のサイトをみると、それなりによさそうな感じで書かれているのですが、サイトは何とでも書けるのでしっかり見極めたいところ。
モラ夫が依頼した弁護士のサイトは離婚専用のページがあったり、離婚調停に強い印象を持ちましたが、離婚問題に強い弁護士さんに聞いたところ、名前も聞いたことがないとのこと。
実際に調停でやり取りしていると、弁護士が墓穴を掘っている点があったり、結果として全面的に私の希望が通りました。
私ならこの弁護士さんには頼まないなって思いました!
モラハラ案件に力入れているようなことがサイト上に書かれていてとてもよさそうだったけど、実際にお話を聞いてみると非常に事務的な対応で相性が合わない弁護士さんもいました。
逆に、サイトではなんだか弱そう…大丈夫かな?と思った弁護士さんと会ってお話してみると、モラ夫にえげつない制裁を与えるような強気な提案をしてくれたり!
また、自分で交渉や離婚調停を行う人向けのサポートプランがある弁護士事務所もありました。
調停や交渉をメインは自分で行い、弁護士さんは助言やアドバイスを行うといった内容です。
私が行った弁護士事務所ではサポートプランは5万円でした。(通常の離婚調停の依頼だと着手金30万+成功報酬)
こういった金額に合わせたプランがある弁護士事務所を探すのもアリです。
無料弁護士相談のポイント
・無料相談は30分が多い
ごく稀に1時間のところがありますが、無料相談の場合30分としている弁護士事務所が多いです。
30分はあっという間です。30分で相談する内容を頭の中で整理しておきましょう。
・概要は資料化しておく
モラ夫との出会い等の経緯と、モラハラの記録は資料としてまとめておくと良いです。
しゃべるより、実際にサッっと目を通してもらう方が早いです。
目を通してもらい、それから概要を口頭で伝えていくと効率が良いです。
・なるべく沢山の弁護士さんに会って話を聞く
やはり人間同士なので相性があります。弁護士によっても考え方が異なります。
モラハラに理解がある方もいますし、ない方もいます。
女性弁護士のほうがわかってもらえるんじゃないかと思っていましたが、私の場合女性の弁護士さんに「あなた何がしたいの?」等言われ、凹んだことがありました。(モラハラ相談は男性弁護士のほうがむしろ良い、という意見もネットで見かけました。)
よって、先入観は持たずとにかく会って話をして考えましょう。
予約をしたり、何度も同じ話をするのは大変ですが、自分のためにできれば多くの弁護士さんに会ってください。
・離婚に強い弁護士さんを選ぶ
弁護士界では、離婚に強い弁護士さんは名が通っています。
しかしこれはネット上では判断が難しいなと思いました。
いかにも離婚強いです!というサイトに作り上げられていても実際に話を聞いてみると微妙な印象を持ったことも。
サイトはお金払えばそれなりのコンテンツを作れます。
もし周りに弁護士さんにお願いをして離婚している人がいれば、聞いてみましょう。
周囲の方に評判を聞くのも離婚に強い弁護士さん選びの近道です。
弁護士相談の心得
意外だったのが、どの弁護士事務所でも契約させようとか営業色が一切なかったのが印象的でした。
私の場合は、モラハラの証拠はしっかり揃えてあり、モラ夫は平均年収の3倍ほどの年収だったので、裁判に発展した際に負けるような不利な条件ではなかったと思います。
それでも契約させようというトークはどこの弁護士事務所でもありませんでした。
契約について不安に思っている方がいたら、そこは安心して行ってみて欲しいです。
心得として、弁護士さんは合わない人とは合わないと割り切ること!
この心得を念頭に、相談に行ってみてください。
モラハラで精神的ダメージを受けていると冷静な判断ができないことも要因かと思いますが、色々な弁護士さんの話を聞いては毎回自分の考えが二転三転しました。
毎回、うんうん!と弁護士さんの話に納得し、「この弁護士さんにお願いしようかな?」とも思うのです。
でも、別の弁護士さんのお話を聞くと、「こっちの先生のお考えもごもっともだ!」とまた違う意見にも納得するのです。
否定的なことを言われることもありますが、傷つかずに合わないと割り切って心の中であっかんべーして帰りましょう。
向こうは法律家で年収も学力も明らかに自分より上。
否定されると何となく自分が間違っているんだ…と思い凹んでしまうのですが、弁護士だからといって偉いわけでも正しいわけでもありません。
私は昔、裁判傍聴にハマって一時期朝から夕方までずっと傍聴している時期がありました。
傍聴を通して色々な弁護士さんを見てきましたが、人としてそれってどうなの?と思う方もいました。
法廷の場ではなく、エレベーターで一緒になった際に、被告の家族と「上手くごまかせましたね」など最低な話をしている弁護士もいました。
先入観を持たず、一時的な感情で判断せず、なるべく多くの弁護士さんの話を聞いてみましょう。
弁護士さんの良し悪しはWebサイトだけではわかりません。
直接会って話をして判断しましょう。