先日、腹腔鏡手術で子宮筋腫を摘出した41歳です。
2023年7月に子宮筋腫の摘出手術(腹腔鏡)のため、人生初めての入院をしました。
入院期間は4泊5日。
今回は入院のメインイベントである手術当日の様子をお届けします!
子宮筋腫で入院した2日目にあたります。
私は麻酔で寝ているだけの手術よりも事前の点滴が一番の恐怖でした。
しかし、言われていたほど痛くない!という嬉しい誤算あり。
点滴の克服方法も見出しました。
手術ってやっぱり怖いですよね?
だけど、注射嫌いの私でも乗り越えられました。
私なりの恐怖克服方法もお伝えします!
ネット上の子宮筋腫手術体験談や、実際に手術をしたことがある複数の友人の話を聞いた上で体験した感想が…
後遺症は人それぞれ!!
本当に人によって違うんだなと実感しました。
ツライと言われているよくある症状が自分には出なかったり、逆にしんどく感じる面があったりしました。
個人差が大きい術後の症状。
こんな人もいるんだなぁ~と参考にしていただけると幸いです!
【私について】
2023年7月に子宮筋腫摘出手術済
・41歳
・独身(バツイチ・妊娠歴なし)
・一人暮らし
・子宮筋腫6cm
・ミレーナ挿入済み
・注射が大嫌い
▶手術に至る経緯の記事はこちら
▶子宮全摘出or筋腫摘出で迷った記事はこちら
入院2日目の一日の流れ
入院2日目はいよいよ手術当日。
採血はありませんが、点滴があります。
食事は終日絶食です。お水は9時以降禁止です。
実際の時系列は下記の通りでした。
- 09:00飲水禁止スタート
- 10:00着替え
- 11:00検温・血圧・脈拍計測
- 11:20点滴
- 15:10手術呼び出し
- 15:15病室を出る
- 15:20手術室着
- (16:30)病室戻り
病室に戻った際に時計は見ていませんが、所要時間等から計算すると1時間後には戻っていたようです。
病室に戻ってからは、ベッド上安静で起き上がることを禁じられているのでひたすら寝て過ごしました。
禁止前の欲張り飲水
8時59分頃:水をがぶ飲み
緊張のためか、一睡もできずに朝を迎えました。
今日一日絶食のため、朝食もありません。
7時頃にお水を汲みに行きました。
9時以降飲水禁止のため、せっせと水を飲みます。
8時59分には、水をがぶ飲みしました。
入院中のお水事情
入院中のお水ってどうするものなんだろう?と入院前から疑問でした。
ペットボトルのお水を入院期間ぶん持って行くのは重さ的に難しいです。
かといって、病院内の自販機で1.5~2リットルのお水は売ってないだろうし、500mlをこまめに買うと出費もかさみます。
病院によって異なるとは思いますが、入院中のお水事情を書いているブログが見当たらず…
私が入院した病院では、給水・給茶機を自由に使うことができました。
ナースステーションの近くにありました。
特に体に痛みが出る術後は何度も汲みに行くのは大変なので、ある程度の容量があるカップが便利です。
また、魔法瓶構造のものであれば冷たい・温かいが続くので快適です。
さらに蓋があるとほこりが入らず最適です。
病室まで戻る間や、病室内で放置しておく際も安心。
寒気を感じた際のことを考えると、温かい物を入れられるカップだとベスト!
容量350ml・蓋つき・魔法瓶のパイオニアのサーモス製のものを持参しました。
長年サーモスのJDC-350を使用しています。(壊れたりしないので何年も使える。)
現在販売されているのは、下記商品JDC-351です。
手術直後と翌日は、ペットボトルの水を用意する必要がありました。
手術ファッションに着替える
10時頃:着替え
前日に点滴が始まる前に着替えておくように言われているので、10時頃に着替えをしました。
※当日は看護師さんが指示をしに来ることはないので、前日説明された内容に基づいて自発的に活動します!
手術着と弾性ソックス(ストッキング)に着替えます。
手術着は紐の位置が謎深く、5分ほど試行錯誤のうえで着られました!
胸の中心に結び目がくるとは思わず大苦戦。
弾性ソックスは、着用方法の説明書を見ながら着用しました。
伸縮性が弱いピチピチソックス。
普通のハイソックス感覚で履こうとしたら無理でした!
説明書通りの履き方をしたらきちんと履けました。
足の裏部分には観察穴がついています。
皮膚の色などから血行の状態を確認するためのものです。
弾性ストッキングは、適度な圧力をかけることで、静脈内の血液の流れを促進し、血液が心臓に戻るのを助けてくれるものです。
渡されたATストッキングは「一般医療機器」に認定されている商品。
ちなみにこの弾性ソックスは、新品購入しているものなので私のもの。
退院時は持って帰って良いとのことでした。
脚が浮腫みそうなときに履こうと思います!
髪型については、1本で横縛りにするよう指示書きがありました。
ここのところよく見かける、ゴムリング(細くて輪が小さいもの)はパチンと切れる可能性があるので避けました。
切れて飛ぶことがないヘアゴムで結びました。
準備の最終チェック
10時台:心と物の準備の時間
手術前までに準備を命じられているものがあります。
手術から戻ってきたら、ベッド上で安静のため動くことができません。
そのため、手術前に指定された物を用意をして、指示された場所に置いておく必要があります。
・T字帯と夜用ナプキンをテーブルの上に置く
・ブランケットをテーブルの上に置く
・手術翌日に着るパジャマと下着、ナプキンを窓際に置く
・手術後に飲むペットボトルの水をストロー付きキャップにセットして用意
・T字帯と夜用ナプキン
T字帯も自分で用意しておく必要がありました。
病院の売店でも販売していますが、割高です。
Amazonの方が安かったので、事前にAmazonで購入しておきました。
T字帯なんて初めて聞きました。
形が色々あるようですが、病院指定はこのワンタッチタイプのものでした。
T字帯に着ける夜用ナプキンもセットで、ベッド際のテーブルに置いておくよう指示がありました。
術後から翌日まで着用することになります。
・お水
術後の安静時に飲むものを500ml以上、翌日に飲むお水1.5リットル以上の用意を指示されていました。
よってペットボトル4本を購入しておきました。
窓際に置いておくよう指示がありました。
・キャップ付きペットボトルストロー
術後安静時のお水には、キャップ付きペットボトルストローを用意するよう指示がありました。
入院前に説明を受けた際、ストローを刺すだけで良いのではないか?と聞きましたが、上手く体を起こせずこぼしてしまうので必須で用意してほしいとのことでした。
100均で「ペットボトルキャップ(ストロー付き)」という商品を購入。
ストローが出るタイプではなかったので、結局普通にペットボトルの水を飲むのと同じ体勢。
全然飲みやすくなかったです。
ペットボトルに装着するキャップかつストローの観点で購入しましたが、きちんと意味を成す商品を選ぶべきでした。
また、病院の売店で買ったお水のペットボトルにはキャップのサイズが合いませんでした。
急遽、病棟の自販機で別のお水を買いました。
キャップの種類なんて開けてみないとわからないものだし、あらゆるキャップに対応している商品を選んだ方がよいです。
・術後に手元に置きたい荷物
術後はベッド上安静で動けないため、取ってほしい物は看護師に頼んでくださいとのことでした。
何度もあれ取って下さい、これ取って下さいとお願いするよりも、まとめておいて1回で済ませたほうが気持ちも楽なので、ティッシュ等を小さなトートにまとめておきました。
・翌日用の着替えとナプキン
手術翌日の午前中に看護師さんが手伝ってくれて着替えます。
着替えまでは、術後も手術着のままで過ごします。
翌日の着替え(パジャマ・下着)と、ナプキンを用意し、窓際に置いておく必要がありました。
婦人科系入院時におすすめのパジャマ
★このパジャマのPoint★
・ウエストの調整可能…ウエストのゴム部分を引っ張り出すと、ボタンでサイズを調整できるようになっています。
手術前後では、腫れによりお腹のふくらみが変わるのでサイズ調整ができるのは便利です。
・スナップボタン…一部がスナップボタンなので着脱が楽です。
・濃い色…手術後は痛みで体が自由に動かないので、経血漏れが心配。濃い色のパジャマのほうが安心できます。
・半袖…点滴や採血があるので、春・夏は半袖が楽です。
・上着だけでも着られる長さ…腹腔鏡手術後はお腹に複数傷があるので、もしズボンのゴム部分が痛む場合はズボンを履かなくても良い長さがあるので安心。
・ポケット付き…お水を汲みに行く、院内を歩いてリハビリする際など、ポケットがあるとスマホを入れられて便利です。
・伸縮性のある生地…パリパリの綿素材ではなく、しなやかで伸縮性のある素材なのでゆったりと着られました。
前開きのパジャマは指定されませんでしたが、着替えやすさの観点から前開きの物にしました。
(前開きのものを指定する病院もあるようです。)
手術翌日の午前中に、手術着からパジャマに着替えましたが前開きにして正解でした。
私は腹腔鏡手術のガスの影響で肩の痛みが強く出ました。
上から被るタイプのTシャツ等だったら着る時に肩を上に上げられず、しんどかったと思います。
ちなみに着替える時はまだ点滴中でしたが、看護師さんがパジャマの袖に点滴本体を通してくれました!
検温・血圧測定と最終確認
11時:看護師さん登場
点滴が10時頃の予定と聞いていたので、来ないな~ラッキー!と思いながら過ごしていました。
11時頃に看護師さんが登場。
検温や血圧のほか、アレルギーの有無、グラついている歯がないか等を聞かれました。
昨日も聞かれていますが、念には念をスタイルなのでしょう。
看護師さんは一旦退室していきました。
点滴開始
11時20分:看護師さん登場
いよいよ点滴開始です。
注射嫌いとしては、手術よりも恐怖の点滴。
昨日の看護師さんも、本日の看護師さんもおっしゃることは共通。
手術用で針が太いからちょっと痛いです。
…
針が太い & 痛い
…
パワーワードすぎます。
言葉の暴力でしょうか?(※ただ事実を教えてくれただけです。)
失敗がないように、針を刺しやすいように、10時台からずっと点滴を希望する利き手とは逆の左腕を温め続けました。
iPadの背面の熱を利用して温めておきました。
血管は温めると拡張されます!
病室のベッドで寝た状態で刺されるので、座っている状態で刺されるよりはまだいいです。
布団を握りしめテレビを見ていました。(全く頭に入らない)
看護師さんの「ちょっと痛いですよ~」で恐怖度MAX!!
ん・・・?あれ?
チクってするけど、いつもの採血と同じぐらいじゃない?
針が太いから痛いなんてことは感じず、採血と同じ程度に感じました。
あの注射時に高確率で言われる、
「ちょっと痛いですよ」
「ちょっとチクっとしますよ」
不安が増しますよね。
痛い事の予告ではなく、刺す事の予告の方がまだマシな気がします。
ポップな感じで「はい、いきまぁ~す!」がいいなぁ
点滴にはゲージ数(針の太さ)があるのですが、20ゲージのようでした。
(腕に貼られたテープに「20G」と手書きで書かれていた。)
採血はだいたい21~22ゲージ。皮下注射は22~26ゲージぐらいの細めの針。
※ゲージ数は数字が小さい方が太い
点滴後、ちょっと動くとチリチリした痛みがありました。
しかしこの痛みは時間経過と共になくなっていきました。馴染むような感じです!
そこまで痛くなかったとはいえ、注射嫌いとしては血管に針が刺さっていること自体が恐怖です。
2時間ほど、そわそわしていました。
腕にはタオルケットをかけて見えないようにしておきました。
点滴なんて刺さってない!オブジェとして横においてるだけ!(言い聞かせ)
看護師さんに質問
Q.手術用で太い針ということは、手術後は細い針に変えられるの?
A.手術後も針の変更はなし。明日の午前までこの針のまま
手術のため通常の針より太いと聞いていたので、術後は細い針に変えるのか?と疑問に思いました。
しかし、術後に容態が変化する可能性もあるため、同じ針のままだそうです。
な~んだ、チェッ!っと思いましたが、点滴の針は馴染むと全然痛くなかったので問題なしでした。
手術の時間をひたすら待つ
11時30分~15時:待ち時間
手術予定は15時。
開始時間は1時間以上前後することも余裕であるとのこと。
前の人たちの無事を祈ります。
点滴をした後は特にすることがありません。
この時間は何をしても落ち着かないし、YouTubeを見ても頭に入りません。
大谷君の誕生日!
テレビを見ていると、なんと本日は大谷君の誕生日!
しかも20代最後の誕生日!!
子宮全摘出or筋腫のみ摘出で悩んだ際に、大谷翔平の子供なら産みたいかも!と考えた経緯があります。
先生にも、大谷翔平の子供を産みたい旨伝えていました。
運命感じる~♥
※入院したのは婦人科であり、精神科ではありません。
YouTubeでデカキンを見る
おいしい物食べたいな~と思いながら、YouTubeでデカキンの大食いを見ていました。
入院したことがある友人に、デカキンの動画を見ることをすすめられました!
この作戦、あながち間違いではないようです。
食欲と認知は密接な関係があるそうで、同じ食べ物の画像を見続けると食欲が減退するという研究結果も出ています。(デンマークのオーフス大学)
とにかくひたすら、デカキンがクレープを食べる動画、デカキンがクレープ屋台を開く動画、など食べたいと思っていたクレープの動画を中心に見ていました。
絶食中は大食い動画を見るのがおすすめ!
点滴の克服方法を考える
苦手な注射。
中でも点滴は刺されっぱなしなので、メンタルダメージが大きいです。
針が血管に常に刺さってると思うと落ち着かないです。気が気じゃないです。
さまざまな方法で気を紛らわす方法を考えていました。
点滴を犬だと思ってみる
点滴を犬だと思って病室内を散歩したりしてみましたが、30分経過してもソワソワした感じが治まらず。
全く効果がなかったのでコテツ(犬)はすぐクビにしました。
◼️点滴=犬です🐶
— キベ♀️|ブロガーとしては男・女・オカマ (@KibeMansion) July 5, 2023
犬の散歩行きまーす🦮🚶♀️
この子、コテツって言います。
自分よりデカい犬なんですね。
でもお利口さんだから、私が行きたい方向について来てくれるんです☺️
飼ったばかりだけど懐いてるなぁ〜#点滴嫌いを妄想で克服中 pic.twitter.com/r8WHLRXJs6
点滴は刺さってない事にする
この作戦はわりとよかったです。
刺さってない!と思い込むのです。
しかし、1時間半後トイレに行く際に刺さっている現実を突きつけてきたので、この作戦もクビにしました。
◼️点滴は刺さってない
— キベ♀️|ブロガーとしては男・女・オカマ (@KibeMansion) July 5, 2023
点滴…?刺さってないですよ☝🏻
あ?これ?オブジェでありファッションの一部
パリコレ的な芸術観点で見てくださいね☺️
液体もポタポタ落ちて動くようにこだわってるんです✨
決して私の腕には刺さってないんですよ☝🏻
絶対に刺さってない‼️(言い張り)#点滴嫌いを妄想で克服中 pic.twitter.com/j0LRY5ph1W
点滴を彼氏だと思う
束縛がとっても激しい彼氏だと思うことにしました。
「歩くときは俺に掴まれよ!」と頼りがいのある彼氏。
トイレもどこでも付いてくる彼氏。手術室にも一緒に行ってくれるみたい。
結局翌日まで彼と交際していました。
◼️点滴=彼氏です🫶🏻
— キベ♀️|ブロガーとしては男・女・オカマ (@KibeMansion) July 5, 2023
てっちゃん(35)は年下彼氏🧑🏻
束縛が激しくて24時間一緒…
トイレにもついてくるし、手術にもついてくるらしい😨
「俺に掴まれよ💪」って男らしいところ、体を内面から守ってくれるところ、彼の透明感は好きかな☺️
でも束縛が激しいから明日振る予定🫶🏻#点滴嫌いを妄想で克服中 pic.twitter.com/mNIE98SJDF
ボディシートで肛門を拭き、大失敗
前日の夕方にシャワーに入りました。
しかし、夜に微熱が出たこともあり寝汗をかきました。
暇を持て余していたこともあり、持参したボディシートで体を拭くことにしました。
そういえば筋腫は膣から出すから穴2つも見られるよね!
と思い、肛門もサッと拭きました。
夏用のクールタイプのボディシートでした。
なんとこれが大誤算。
しばらく肛門が痛かったです。
※粘膜には使用してはいけない物でした。
みなさんもうっかりボディシートで肛門を拭かないようにしてください!
手術に呼ばれた
15時15分:看護師さん登場
15時15分に看護師さんがやってきて、「15時20分からの手術になったので、15時15分に部屋を出ます。」と言われました。
(入院期間中、会話が成立しないことが多いちょっと不思議な看護師さんでした。)
ん・・・?
それって今、ですか?
とりあえず、手術直前の放尿。
トイレが終わってすぐ手術室に向かいました。
歩いて手術室に向かう
15時16分:看護師さんと手術室に向かう
手術室には歩いて向かいます。
ノーブラ&薄着(手術着)での移動。
他の部屋へのお見舞いの男性や、外来で来ている男性とすれ違いたくないなーと思いながら移動。
羽織ものとかあったらいいのにね…
幸い、お見舞いの男性には鉢合わせず!
外来の人が通らないルートでの移動だったので、人目に触れることはありませんでした。
途中で昨日の入院時に一緒に待っていた子と一緒になりました!
もちろん執刀医は違う先生です。
15時20分開始で一緒なんてすごい!
同じ時間ずれ込むとか奇跡!
直前に同じ恐怖を共感しあえるなんてラッキーです。
怖いよね~なんていいながら手術室に向かいました。
手術室エリア直前で不織布ヘアキャップを被る
手術室があるエリアに入る直前のドアで頭に薄い不織布のヘアキャップを被りました。
1本にまとめた髪も全てキャップ内に収めます。
手術室に入る
手術室エリアはさすが大病院の手術室エリア!といった感じで沢山の手術室のドアが並んでいました。
手術室に入るときに注目したいのが、陽圧化について。
手術室は陽圧調整されています。
手術室内の空気圧は、手術室外の空気圧よりも高い状態にされています。
細菌やウイルスなどの微粒子が手術室内に侵入するのを防ぐためです。
空気は気圧が高いほう(手術室内)から低い方(廊下)に流れるので、入る一瞬ふわっと流れ出る空気を感じることができます。
陽圧を意識して手術の恐怖を忘れることもおすすめ!
昔、ドラマで見た手術室はシルバーの機材だらけのイメージでしたが、手術室内は白い世界でした。
さまざまな機材が白!
名前や手術内容を述べる
手術室内の看護師さんの前で、リストバンドのバーコードを提示。
名前と今回の手術内容を問われます。
渡部チコ 41歳、独身です。
いつもの癖でつい独身も付け加えてしまいました。(通常運転)
ちなみにこの手術内容を間違えて述べると厄介のようです。
私の場合、子宮全摘出希望→筋腫のみ希望に変更しています。
先生からは手術室で間違えて回答しないように言われていました。
手術台に上がる
指示を受け、手術台に上がります。
麻酔科医さん、看護師さんとあいさつ。
※麻酔科医さんは前日の麻酔説明とは別の方。看護師さんも病棟の看護師さんではありません。
準備を進められながら、看護師さんに質問をしました。
今日は何人で手術するのですか?
医師が2名、看護師が2名、麻酔科医1名とのこと。
てっきり先生は自分の担当1人だと思っていたけれど、腹腔鏡で4か所穴をあけるので1人じゃ手が足りないですよね。ハッとしました。
ちなみに、パンツを脱ぐ指示はありませんでした。
麻酔後に脱がされるものなのでしょう。
執刀医登場
マスクを頭の後ろに結びながら、担当医が登場しました。
今日は大谷君の誕生日ということを伝えました。
先生は「知らなかった!お~凄いね!」とニコニコ元気、大きな声。
午前中から何本か手術しているはずの先生。
全く疲れた様子を見せず、先生の元気な様子に安心することができました。
「筋腫、キレイに取りますからね!がんばりましょう!」とも。
手術前に先生とお話できずに、麻酔で落ちてたなんて話も目にしました。
直前に顔を見て話ができてよかったです。
手術着の担当医は100倍かっこよかったです!
自分の中ではスーパーヒーロー!
(結婚してください!)
麻酔がかかる
口には酸素マスクをあてられますが、ここから麻酔薬が出るわけではありません。
点滴から麻酔薬を注入されます。
麻酔科医さんに「冷たくなったり、しみたり感じることがあります。」と言われました。
無実感で落ちたいのに実感があるのは怖い!
とにかく深呼吸で落ち着こう!
結局、冷たいとかしみるとか全く麻酔を注入された実感はありませんでした。
「2,3秒で意識がなくなった」という話をよく目にしたので、自分もすぐに落ちるのだろうと思って目を閉じていました。
…
2,3秒経っても意識バッチリ!
…
麻酔効いてないのに手術が始まったら怖い!と思い目をかっぴらきました。
開眼後、おそらく10~30秒程度で落ちたかと思います。
手術終了!起こされる
…
なんか、起きました。
…
(起こされたんだろうなぁ)
まだ手術室です。
…オ・ハ・ヨ・ウ ゴザイマァース
(寝起きドッキリ調の小声)
意識が朦朧とする、視界が霞むなんてことはありませんでした。
朝起きた時と同じ感覚です。
すぐに気になっていたことを聞きました。
(あ、そうだ!)
ミレーナってどうなりました?
事前の診察で「ミレーナは残せたら残すけど、無理だったらごめんね」と言われていました。
このミレーナがある・ないでは、今後の生理の様子が違ってくるので1番気になっていたことです。
先生、ミレーナが残っているか聞かれてます。
先生「残してるよ!」
看護師さんと先生の会話が聞こえてきます。
術後の手術室での会話は覚えていないという方も多いようです。
入院前の診察時、先生に「取り出した筋腫が見たい!」と伝えた際も、「見ても覚えてないと思うよ」と言われていました。
ただ、私の場合は手術直後の記憶があります。
この後、ベッドに移され病室に戻る際も、天井の景色が変化する光景を見て、「ディズニーのアトラクションみたい!」と看護師さんに無駄な感想を述べたりしていました。
驚きの手術所要時間
退院時に先生に手術時間を聞いたところ、30~40分ぐらいとのこと。
…
神業! 神の手!
…
…
諸々、前後の準備で手術室にいた時間は1時間ぐらいのようですが、手術自体は30~40分だった模様。
子宮筋腫は約6cmのメインのものと他2つ取り出されていました。
子宮筋腫3つを40分程度で取る神業。
※私の執刀医は名医と呼ばれる方です。麻酔科医さん談では「日本で1、2番の腕」の先生。
一般的には同じ状況でも、もう少し時間がかかるものと思われます。
手術動画もググって見てみましたが、30~40分で終わるとは素人目でも驚愕です。
手術動画は「子宮筋腫手術」で探してもなかなか引っかかりません。
TLM等英語で検索するといくつか確認することができました。
TLM…Total Laparoscopic Myomectomy(腹腔鏡下子宮筋腫核出術)
短時間で手術が終えられているぶん、全身麻酔がかかってる時間も短いため身体への負担が少ないはずです。
先生に大感謝!
子宮筋腫の位置やサイズ、癒着状況等によっても手術時間は大幅に変わるものです。
手術時間が長い=医師の腕が悪い というわけではありません。
私の筋腫手術・豆知識
・皮膚をメスで切開してから、腹腔鏡の器具を入れる
・おへそは中の部分をめくり出して切る→戻される
・傷は縫われる、おへそも縫われる
・傷にはシールを貼られている(傷パワーパッド的な素材のもの)
・筋腫は膣から取り出される
・子宮には癒着を防ぐシートを貼られていた(画像で確認)
・縫った後の子宮はボコボコしている(糸の締め付け。ボンレスハム的なこと)
※私の場合です。手術内容によって異なります!
取り出す子宮筋腫は、腹腔鏡の穴から出されるものだと思っていたので膣から出されることに意外さを感じました。
病室に戻る
部屋のベッドが手術室まで移動されています。
このことを知っていたので、手術が終わるまではベッドにS字フック等は取り付けていませんでした。
手術台からベッドに移されて、看護師さんがベッドごと病室まで運んでくれます。
病室に戻り、ベッドを運んでくれた看護師さんたちにお礼。
お手数をお掛けしました。
手術前はパンツ(ナプキン付き)を着用していましたが、術後はT字帯+夜用ナプキンを装着されています。
自分のパンツは紙袋に入れて、病室に置いてくれていました。
ナプキンは剥がされています。
点滴の痛み止め追加のボタン
点滴に痛み止めがジョイントされていました。
ボタンを押すと、痛み止めが追加される仕組みです。
痛い時は、痛み止め追加のボタンを押すように言われました。
何度か押しましたが、押したか・押してないのかわからないようなボタンでした。
手術後の自分の様子
手術後は自分の体にあらゆるアイテムが装着されています。
心電図モニターが胸のあたりに装着されています。
コード類がどこにどう繋がっているのかはわかりませんが、なんとなく邪魔です。
酸素モニター(いわゆるパルスオキシメーターと呼ばれるもの)が、利き手の右手・人差し指に装着されていました。
こちらも利き手の人差し指なこともあり、大きいし邪魔です。
尿道カテーテルを通されています。
最初は何だか違和感がありました。痛くはないです。
おしっこが出る!などの尿意は一切ありません。
排尿感は感じないけれど、おしっこは自動的に排出されているようでした。
点滴は、引き続きブッ刺されています。
手術前は見られませんでしたが、手術後は「点滴より凄いことした!」感で見ることができました。
大谷君の誕生日(7/5)が手書きで書かれています。
20Gは針の太さ「20ゲージ」のことだと思われます。(20号ホームランの略ではありません。)
フットポンプを両脚に装着されています。
独特の空気圧音がします。
弾性ソックスを履いていますが、その上から装着されています。
痛みMAXで初ナースコール
病室に戻ってきて、少し経つと…
…
痛い!お腹が痛いぞ!
…
とっても痛いのです。
ちょっと助けて!痛いんですけど!
初めてナースコールを押しました。
…
お腹が凄く痛いとお伝え。
10分ぐらい後に看護師さんが座薬を持ってきてくれました。
座薬をさすのに多少横を向くのもしんどかったです。
肛門を見せたくない!なんて思いはありません。
痛みが引くならなんでもしてほしい!という気持ちでした。
座薬が功を成して、次第に痛みが弱まっていきました!
そしていつの間に寝ていました。
今後、この時の痛み以上に痛い事はなかったです。
痛みのピークは術後1日目(手術翌日)と病院の説明書きにあったのですが、私の場合はこの手術直後の痛みがピークでした。
ナースコール、押してよかった!
よく聞く術後の症状
ネット上の情報や子宮系の手術をした友人たちの話の中で、よく聞く術後の症状について私の状態を記しておきます。
結果として、よく聞く術後の症状はほとんど体験しませんでした。
怯えて損したな~と思ったぐらいです。
術後の症状は人それぞれということを身をもって実感しました。
手術が怖い!と思っても、自分にはその症状出ないかも!と思えば挑戦しやすいのではないでしょうか。
吐き気、なし
術後に体を起こすと吐き気が襲って来る!
よく聞く症状です。
事前に吐き気について「当病院は麻酔をかなり工夫している」と言われていた通り、本当に吐き気は一切ありませんでした。
ちょっと気持ち悪いかな?というレベルもなし。
手術直後だけではなく翌日も一切吐き気は感じませんでした。
喉の痛み、なし
術後、喉が痛かったという声も多く聞きます。
半年前に子宮筋腫の手術をした友人も、喉が痛かったと言っていました。
恐らく手術中に口から管を通されていた影響かと思われます。
私の場合は、全く喉は痛くなかったです。
ちなみに私は喉は弱い方です。
すぐに喉が痛くなりがち。声を出し続けるような仕事はできません。
病院の技術的な問題もあるのかな?
寒気、なし
術後に寒気を訴える方も多いです。
全身麻酔の影響(体温調整機能が正常に機能しないなどの原因)で、起こることがある症状です。
寒気は一切ありませんでした。
むしろちょっと暑くて、じんわり汗ばんでました。
定期的に体温計測がありますが高熱にもなっていませんでした。
術後の最高体温は、37.4℃でした。
口の渇き、なし
手術前から手術後も数時間はお水を飲めません。
手術後に口の渇きが辛かったという話もよく聞きます。
ティッシュを水でしめらせて唇を濡らしてもらうと楽、という解消法もよく目にします。
私の場合、午前9時から飲水禁止で15時20分から手術でした。
午前中や昼の手術ではないので、6時間以上水を飲んでいない状態での手術。
その後、夜まで飲水できなかったので、10時間は水を口にしていません。
しかし喉が渇いたな~とは感じませんでした。
点滴を打たれていて脱水をすることはないので、口が渇かなくてもそれはそれで普通なのかもしれません。
寝たり起きたりをひたすら繰り返す
座薬と点滴の痛み止めが効いて、痛みが治まったりまた痛くなったりを繰り返しました。
また、前日寝ていないこともあってか、細切れではありましたが眠ることもできました。
術後は30分に1度看護師さんが登場すると説明を受けていた通り、30分ごとに看護師さんがやってきます。
体温の計測等されていきます。
痛い→ちょっと治まる→寝る→看護師さん登場(起きる)→痛い→ちょっと治まる→寝る…
このループです。
体中に色々な機器がついているのが案外ストレスでした。
動くとお腹が痛くて寝返りは無理です。
体のしんどさで術後はLINEをしていません。
親や心配してくれている友人に連絡しないと!と思いつつ、スマホを操作する気力が全く起こらないのです。
指にも酸素モニターが装着されているので、あまり手を使う気も起こりません。
Point!
麻酔科医さんから助言をいただいていた「何かあれば病院から連絡するので、連絡がない限り問題がない証拠と伝えておくと良いでしょう」が役立ちました!
連絡しなくても、問題ないと思ってもらえるので安心して休めます。
なかなか飲水許可が下りない
病室に戻って3時間後ぐらいから飲水可能とのことでした。
看護師さんに聴診器でお腹の音を確認されるのですが…
お腹の動きが弱いのでまだお水はダメですね。
飲水の許可がなかなか降りませんでした。
ただ、水が飲みたい!とは強く思っていなかったので辛くはなかったです。
3、4度目ぐらいの聴診器チェック後、飲水許可が下りました。
ベッドを起こしてもらいます。
術後、体を起こすと吐き気がしたとか、水を飲むと吐いたという話も聞きますが、私の場合は全く異変がありませんでした。
普通にお水飲めました!
ただ、肩が痛くて驚きました。
腹腔鏡手術で体にガスを入れた影響です。
お腹の痛みと肩の痛みで二刀流です!
手術は早い時間のほうがいい?
手術予定時間が15時と知った時は、正直「やだな~」と思っていました。
朝一であれば、前の手術時間の影響がないので時間のズレがありません。
順番が後ろになるほうが、前の手術の時間差が蓄積していくので、時間がズレる可能性が高くなります。
今か今かとソワソワしながら待つ時間は短いほうが精神的に楽です。
しかし、術後は「遅い時間で良かったかな~」と思っています。
私の場合は、手術直後が一番体が痛くてしんどい時間でした。
体に色々と配線、管が通っているのも不快でした。
これらを外してもらえるのは翌日午前中。
不快な状況は短い方が良いので、朝9時の手術だったら昼前から不快状態で1日を過ごしていたことになります。
よって、夕方頃の手術で良かったかな~なんて思いました。
ただ、早い方が入院期間中の回復時間も長くとれるので、早い時間の手術・遅い時間の手術、どちらにもメリット・デメリットがあるなぁと思います。
まとめ(手術当日総評)
とても痛がった手術当日ですがこのあと、人間の驚異の回復力を発揮します。
今回の手術で感じたのが、1日単位ではなく数時間単位で人間は回復するのだということ。
明日以降の回復にご期待ください!(入院記3日目をお待ちください。)
手術前は手術がとても怖い!と思っていました。
ただ、よく考えてみると「何が怖いんだろう?」と。
なぜなら、麻酔で眠るので手術中の記憶は一切なし。
手術中は怖いと思うどころか意識がないのです。
手術中は先生の方が何億倍も大変だろうな~と思います。
1日に何本も手術を抱えています。
神経が磨り減るであろう手術を1日に1回ではなく何件か行っているのです。
手術時間中は常に集中状態。本当に頭が上がりません。
完全水平埋伏智歯(完全に埋まっている親知らず)の抜歯の方がよっぽど怖かったです。
恐れるのであれば術後の痛みが妥当に思います。
ただ、痛み止めや人間の回復力で回復することができます!
こんな感じで私の入院1日目を終えました。
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